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気持ち良いくらい!? の完敗…町田・相馬監督「浦和は強いと改めて感じた」

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[11.11 天皇杯4回戦 町田 1-7 浦和 熊谷陸]

 2戦連続でのジャイアントキリングで、ここまで勝ち上がってきた。相手はJ1リーグ第1ステージ王者の浦和レッズ。序盤こそ攻勢を掛けたFC町田ゼルビアだったが、1-7の大敗を喫して大会から姿を消すことになった。

 試合の入り方は良かった。浦和を相手にしても守備を固めるのではなく、積極的な姿勢を示す。前半4分にはMF遠藤敬佑の蹴り出したFKをFW久木野聡がヘッドで合わせ、同8分には遠藤が直接FKでゴールを脅かした。だが、得点は生まれなかった。チームを率いる相馬直樹監督は先制点がカギになると考えていただけに、序盤の良い時間帯に得点を奪えずに前半30分に失点したことを悔やんだ。

「ここまで格上のチームに2度勝たせてもらいましたが(2回戦対名古屋○1-0、3回戦対福岡○2-0)、その流れで考えると、我々が先に点を取ることが重要でした。0-0の時間帯が長く続くことで格上のチームがやりづらさや焦りを感じる状況になれば良かったですし、良い流れで試合に入り、選手も『うまくいくんじゃないか』と思った中で先に点を取られてしまいました」

 前半30分にセットプレーから先制点を献上すると守備は崩壊。同32分、前半アディショナルタイムに追加点を奪われて、3点のビハインドを背負って前半を折り返す。だが反撃を試みた後半開始早々の同5分にMF平智広の鮮やかなミドルシュートで1点を返し、同19分にはFW中村祐也が決定機を迎えたが、シュートはポストを叩いてしまう。この場面には指揮官も、「あれが入っていれば、相手の焦りを引き出せたのかなとは思います」と悔しさを滲ませた。

 その後、浦和に4点を追加されたチームは1-7のスコアで敗れることになった。相馬監督は「気持ち良いくらいと言うとあれですが、完敗でした。率直に浦和は強いと改めて感じました」とJ1リーグで優勝争いを演じる浦和の強さを素直に認めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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