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独紙評価:香川、「美しいループ弾」が好評価も「安全なパスばかり」という指摘

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 ドルトムントは10日、ブンデスリーガ第29節でシャルケとのルールダービーを戦い、2-2の引き分けで試合を終えた。フル出場で先制ゴールを決めたMF香川真司に対するドイツメディアの評価は、見方によって大きく分かれるようだ。

 ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝リヴァプール戦のファーストレグとセカンドレグの間に訪れたダービーマッチ。ドルトムントは7日の試合から先発メンバーを8人入れ替えた。そのうちの1人が香川だ。

 香川は前半に良い場面をつくれなかったものの、後半立ち上がりの49分、GKの頭上を越す技ありゴールを決めて、ドルトムントに先制点をもたらした。

 『ビルト』はこの場面を「香川が16メートルの距離から美しいループシュートを決めてゴールパーティーが開幕」と表現し、日本代表MFのプレーに「2」の評価をつけた。これはDFマティアス・ギンター、MFヘンリク・ムヒタリアンらと同じで、両チーム最高タイの採点だ。一方、DFエリック・ドゥルムにはチーム単独最低点「5」をつけて、酷評している。

 地元メディア『WAZ』は、香川に「3」の及第点。後半から出場したムヒタリアンに単独最高点となる「2」を、ドゥルムには単独最低点となる「4.5」をつけた。香川のプレーについては、以下のように記されている。

「左サイドで姿を消すことが多すぎた。だが、後半開始直後に素晴らしい姿も見せている。ボールを浮かせてゴールを決めたプレーは見事としか言えない。3-2とするゴールを決めることもできたはずだが、フリーの状況でフェールマン相手に決め切れず。全体的に、後半の方が目立った」

 得点よりも全体的なパフォーマンスを重視したのが、同じく地元メディアの『ルールナハリヒテン』。こちらは香川に「4」の厳しい評価だった。ゴールは「ファンタスティック」と評価しているものの、それ以外のプレーに問題があったと指摘している。

「小柄な日本人は、またしてもほとんど試合に入れず。中央でも、左サイドでドゥルムとのコンビネーションからも、見せ場をつくれなかった。前半は相手との競り合いで1度も勝てず、創造性がまったく見られないセーフティーなパスしか出していない。ハーフタイムの交代候補となっていたが、ライトナーとのワンツーから、どこからともなく1-0となるファンタスティックなループシュートを繰り出した」

 トーマス・トゥヘル監督は、この試合における香川のプレーをどの視点で評価しているのだろうか。リバプール戦での起用法も気になるところだ。

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