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[KING of 1v1]筑陽学園・谷光大河(3年)_空手仕込みの強靭フィジカルで九州予選圧勝

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強靭なフィジカルを武器に予選を勝ち上がった谷光大河(右)

 1対1で最強の“一人”を決める「KING of 1v1」高校生大会の九州予選が19日に福岡県福岡市博多区のペナスタ博多で行われた。勝ち上がった2名が、来年1月9日に埼玉スタジアムで行われる全国大会への出場を決めた。

 一人は筑陽学園高3年の谷光大河(3年)。小学校の時に全国大会に出場するほどの空手の実力者だったという谷光は強靭なフィジカルを武器にトーナメントを席巻。決勝戦を8-1で制すなど、大会を圧勝した。全国大会に向けては「思い切ってぶつかっていきたい」と意気込んだ。

以下、一問一答
―九州予選を戦い終えた感想を。
「厳しい戦いが多かったので、勝てて嬉しいです。初戦はコートに慣れなくて、厳しいところがあったんですけど、試合を重ねるごとにだんだんコートと特徴が分かり出しました。壁の使い方も上手く出来たと思います」

―体の強さを生かしたプレーが目立ちました。
「自分の取柄だと思っています。それを生かすプレーが出来て良かったです」

―サッカーの名門筑陽学園高出身ですが、現在のサッカー部での活動はありますか?
「サッカー部は夏で引退しました。引退して3か月になるのですが、この大会前の一週間だけ、グラウンドで練習させてもらっていた。でもまさか勝てるとは思わなかったです」

―この大会に出ると話した時の周りの反応は?
「青柳(雅信)監督にこういう大会に出ると話した時に『どうせ予選で負けて、筑陽の恥を晒すんだろ?』って、愛ある言葉を言っていただいたので、逆に火がついて、やってやろうという気になっていました」

―胸を張って学校に帰れますね。
「そうですね。でかい面して、『優勝してきました!』ってドヤ顔で報告に行きます!」

―次はいよいよ全国です。
「全国になると、もっと上手い選手がいると思う。そういう選手に負けないように、1対1でテッペン取れるように頑張りたいです」

―全国大会に出るというのは初めてですか?
「サッカーでは初めての全国大会ですが、小学校の時に空手で福岡県で2位になって、全国大会に行きました。でもその時は初戦で負けてしまいました。全国の層の厚さは分かっているので、思い切ってぶつかっていきたい。空手をやっていたので、足腰にも自信があります」

―プーマのスパイクを履いてのプレーになりました。履いてみた感想は?
「予選までは『エヴォパワー 1.3HG』を履いていました。在庫の関係で決勝トーナメントでは『エヴォタッチ 2HG』を履いたのですが、どちらもプレーしやすいです。今後もプーマさんのスパイクに頼りたいと思います」

―この大会の経験は大きな財産になりそうですね。
「粘りの部分を受験勉強にも生かしたい。上手く1v1と両立しながら、文武両道を目指したい。第一志望の大学に入って、サッカーの指導者になる夢を叶えたい。そして指導者になって、世界で通用できるような選手を育てたいと思います」

(取材・文 児玉幸洋)

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