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仏クラブ、コートジ、アルジェリア…強気のハリル「プレッシャーは日本の10倍あった」

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過度なプレッシャーは感じていないと話すバヒド・ハリルホジッチ監督

 プレッシャーに打ち勝つ準備はできている。9月1日のUAE戦(1-2)に敗れ、まさかの黒星スタートとなったW杯アジア最終予選。ホームでの連敗は許されない6日のイラク戦(埼玉)を翌日に控え、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は「前回以上のプレッシャーを感じているか?」という質問に「最終予選は常にプレッシャーがある」と、特別な重圧を感じているわけではないと力説した。

「プレッシャーによって選手はより戦う気持ちになる。最終予選は素晴らしい試合をするだけではダメで、本当に素晴らしい試合をしないといけない。だれかがプレゼントを渡してくれるわけではない。勝利を探しにいかないといけない。最終予選突破を勝ち取りにいかないといけない」

 これまでフランスやトルコなどのクラブチームで監督を歴任し、ナショナルチームでもコートジボワール代表、アルジェリア代表を指揮したハリルホジッチ監督。「日本ではそんなにプレッシャーはないと思う。それがいいことか悪いことかは分からないが、これまでいろんなチームを率いてきて、プレッシャーはここの10倍あった」と言い放った。

「今の状況を選手に伝えた。強い気持ち、強さは困難なところで発揮するものだと。みんなが高いところを意識してやっていかないといけない。将来、もっともっと強いチームが待っている。本大会はもっとプレッシャーがかかる」

 選手に向けては「昨日、短いスピーチ、正確なスピーチをした」という指揮官は「とにかくメンタルだ。それが違いを見せつける」と熱弁を振るった。今回の合宿ではミーティングの回数を減らすなど、試合に向けたアプローチを変え、選手のメンタル、フィジカルの調整に腐心している。

「選手が疲労しているのは知っているし、本来ならトレーニングさえもできない状況。12時間、14時間かけて飛行機で移動してきて、ジョギングだけでもかなり大変なこと。グラウンドでそこまでトレーニングできないので、まずはミーティングルームで時間を割くことを大切にしないといけない」

 そうミーティングの重要性を語るハリルホジッチ監督は「選手によっては『ちょっと長いな、疲れたな』と言う人もいるかもしれない。大体のミーティングは試合前の10分、15分で終わるというのが習慣化されているからだ。ただ、私はまったく違うアプローチをしている。ディテールを選手に渡している。それには時間がかかる、これに関しては変更できないのかなと私は思っている」と、譲れない一線もあるようだ。

(取材・文 西山紘平)

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