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静かに闘志燃やす山口蛍「勝つだけ。それしかない」

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サウジアラビア戦の必勝を誓う日本代表MF山口蛍(C大阪)

 オマーン戦ではピッチを縦横無尽に走り回って攻守に貢献し、絶大なる存在感を放った。日本代表MF山口蛍(C大阪)は翌日に控えるW杯アジア最終予選サウジアラビア戦に向けて、「勝つだけ。それしかない」と必勝を誓った。

 グループ首位に立つサウジアラビアと、3位につける日本との勝ち点差は「3」。勝てば勝ち点で並ぶものの、敗れれば首位との勝ち点差を「6」に広げられてW杯出場に黄信号が灯る、絶対に勝利が必要な一戦だ。サウジアラビアはここまで奪った8得点の内3得点をPKで記録していることもあり、山口は「PA内はもちろん気を付けたい」とファウルを誘ってくる相手に警戒を示しつつも、「臆さずにボールを奪いに行きたい」と自らの持ち味を発揮したいと意気込んだ。

 今予選はホームで苦戦が続いており、第1節UAE戦は1-2の逆転負けを喫し、第3節イラク戦は後半アディショナルタイムに生まれた山口の劇的弾で2-1の辛勝。サウジアラビア戦前日の記者会見でバヒド・ハリルホジッチ監督が、「ここは我々の庭だ。アグレッシブさを見せないといけない」と力強く語ったように、守備に重きを置いた前節のオーストラリア戦とは異なる姿を見せるだけでなく、ホームで攻撃的な姿勢を示そうとしている。

「僕も飛び出していく。自分で飛び出しても、その分すぐに戻ればいいだけの話」と積極的に攻撃にも絡もうとしている山口は、「メンタル的にナーバスになっているわけでもないし、特に気負い過ぎているわけではない。気持ちとしてはいつもどおりの感じ」と平常心で大一番に臨む。

(取材・文 折戸岳彦)

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