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前年王者が巻き込まれた残留争いと監督解任…苦難のシーズン振り返る岡崎「よく残留できたなと」

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残留争いに巻き込まれた今シーズンを振り返ったFW岡崎慎司

 プレミアリーグ王者として臨んだシーズンは苦難の連続だった。日本代表FW岡崎慎司の所属するレスター・シティは今季、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)に挑戦した一方、リーグ戦では残留争いに巻き込まれた。シーズン途中にはクラブを史上初のプレミアリーグ優勝に導いたクラウディオ・ラニエリ前監督を解任。「よく残留できたなと。チャンピオンズリーグを戦いながら残留できたのは大きかった」と率直に振り返った。

 2月12日のプレミアリーグ第25節・スウォンジー戦(0-2)で5連敗を喫したレスターは、続く2月18日のFA杯5回戦で3部のミルウォールに0-1で敗れ、同22日の欧州CL決勝トーナメント1回戦第1戦でもセビージャ(スペイン)に1-2で敗れた。クラブはこのタイミングでラニエリ前監督を解任。チームはその後、破竹の5連勝を飾り、岡崎自身も先発の座を奪回した。リーグ戦5連勝の間には欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦も行われ、岡崎も先発したチームはホームでセビージャを2-0で下し、2試合合計3-2で8強入りを決めた。

「アウェーのセビージャ戦は自分抜きでやって、ホームでは自分が入って勝ち上がりを決めた。そこがチームのベストゲームでもあったと思う」。監督交代、そしてセビージャ戦の勝利がターニングポイントになったと語る岡崎は「自分のモチベーションというか、もう一回アピールすれば、チームの大事なピースだと分かってもらえると思った。自分がレスターにハマっているというのはかろうじて見せられたのかなと思う」と胸を撫で下ろした。

 5月28日から始まった代表合宿も5日目。初日から参加している岡崎は「シーズンの最後は残留も決まって、レスターでの練習量は甘かった。とにかく体を痛めつけて、動いて動いて体を起こすことはありがたい」と、連日の猛練習も歓迎していた。

(取材・文 西山紘平)

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