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犬塚古巣から2発!ホーム不敗継続の鳥栖が首位・磐田撃破!

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[5.16 ナビスコ杯GL第4節 鳥栖3-2磐田 ベアスタ]

 鳥栖が不敗のホーム戦で勝ち点3を奪った。サガン鳥栖はナビスコ杯第4節でA組首位のジュビロ磐田と対戦。1-1の後半17分にMF早坂良太が勝ち越しゴールを決めると、20分には元磐田のDF犬塚友輔がこの日2点目となるゴールを決めて3-2で勝利した。

 開幕3連勝中の磐田は、12日のJ1鹿島戦から先発9人をチェンジ。プロ初出場となる関西大出身のCB櫻内渚が先発した。一方の鳥栖は昨年J2で10ゴールを挙げながらも股関節痛の影響で出遅れていた早坂が今季初先発を果たした。

 立ち上がりから鋭いプレスで磐田のリズムを崩す鳥栖は12分に先制点を奪った。左中間でボールを持ったFWトジンが逆サイドへ展開。DFの背後を取った犬塚が古巣のゴールへ右足シュートを叩き込んだ。今季ホーム公式戦の成績は5勝3分。鳥栖が不敗のホーム戦で幸先良くアドバンテージを得た。
 
 先制した鳥栖の勢いはその後も衰えず、好守と注目集まるMF藤田直之のロングスローなどで相手を押し込んだ。だがハーフタイムに「攻撃はサイドをうまく使って。球際を強く。ペースを崩さず集中して」と森下仁志監督から指示を受けた磐田が後半立ち上がりから鳥栖を押し返し、あっさりと同点に追いついた。4分、MFペク・ソンドンがゴール前へクロスを入れると、DFのクリアが小さくゴールエリアのMF松岡亮輔の目の前にこぼれる。これを背番号26が難なく詰めて1-1の同点に追いついた。

 CBキム・クナンが左膝を痛めて交代した鳥栖を磐田はさらに後退させる。だが、ホーム不敗の鳥栖はこの逆境を跳ね返した。17分、相手の一瞬の隙を逃さずにディフェンスラインの中央を破った早坂が「申し分ないです」と左足シュートを決めて勝ち越し。さらに20分、左サイドから粘り強くボールをつなぐと、最後はこぼれ球に後方から走りこんできた犬塚がキャノンショットをゴール左隅へ突き刺した。

 磐田はリードされた直後にMF山田大記、28分にはMF松浦拓弥、そして30分にはMF山本康裕と立て続けにカードを切ってくる。42分には右中間でボールを受けた山田が絶妙なトラップからグラウンダーの右足ミドルをゴール左隅へ叩き込んだ。だが追撃もここまで。6分間のロスタイムを守り抜いた鳥栖が第1節以来となる白星を挙げた。

 犬塚はヒーローインタビューで「自分がかつていたチームと戦うのは楽しみですし、いいプレーを見せたいというのがあった。良かった」。今季リーグ戦は交代出場3試合のみの犬塚の古巣・磐田相手に見せた大活躍と、不敗のホームのサポーターに後押しされた鳥栖。グループリーグ突破へ大きな1勝となった。
 

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