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F東京が前田弾などで快進撃の水戸に勝利、2大会ぶりベスト8進出

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[11.11 天皇杯4回戦 F東京 2-0 水戸 味スタ]

 天皇杯は11日、各地で4回戦を行い、FC東京水戸ホーリーホックが対戦した。試合は2-0でF東京が勝利し、2大会ぶりに8強に勝ち進んでいる。

 J1で年間勝ち点3位のF東京は、DF森重真人、DF丸山祐市が日本代表に合流中。DF吉本一謙、DF奈良竜樹がCBに入り、中盤ではMF三田啓貴が先発。また、中島翔也がFWに入るなど、7日の柏戦(1-0)からスタメン5人が入れ替わっている。一方、J2で19位の水戸は、8日のJ2第40節・熊本戦(1-1)から先発7人を変更している。
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 開始早々にF東京はゴール前にDF太田宏介がクロスを入れると、FW東慶悟、MF高橋秀人が飛び込むがわずかに合わせ切れない。その後は、水戸に押し込まれる場面もあったが、同14分にはFW前田遼一が左サイドから太田が上げたクロスにヘッドで合わせて先制点を記録する。

 対する水戸も18分には中盤でMF船谷圭祐がボールを奪い、攻め上がったDF田中雄大にパス。田中が左足を振り抜いたが、シュートはDFに当たって枠を外れて行った。30分過ぎに水戸は低い位置でボールを回す。35分には右サイドからクロスを入れるとPA内で船谷がボールを収める。船谷からパスを受けたMF白井永地がゴールを狙ったが、わずかに左へ逸れて行った。

 前半38分にF東京はCKからサインプレーを見せて、中島がゴールを狙うがミートしきれなかった。後方でボールを保持する時間の長かった水戸は、F東京の守備は崩せないまま、1点ビハインドで前半を折り返した。

 後半の立ち上がりは、F東京が攻勢に出る。5分には右サイドから東が上げてクロスを、ゴール前に飛び込んだ中島が合わせたが、シュートは右に切れて行った。8分にF東京は三田を下げて、MF橋本拳人を投入する。同10分には水戸もMF石川大徳を下げて、FW鈴木武蔵をピッチに送り出した。

 10分にF東京はCKの混戦から吉本がシュートを放ったが、枠の左に外してしまう。同12分、F東京は中盤でボールを奪うと、交代出場したばかりの橋本がミドルシュートを叩き込み、リードを2点に広げた。

 後半17分には両ベンチが動く。F東京は中島を下げて、FW河野宏貴が起用される。水戸は山村に代えて、FW馬場賢治が投入された。同22分にも水戸は、MF鈴木雄斗をMF池谷颯人に代えている。F東京は36分、PA内までボールを運ぶと、河野がゴール前に入れたボールにMF米本拓司が飛び込んだが、惜しくも間に合わず。

 途中出場した鈴木武のスピードを活かしたい水戸は、45分にPA内で、その鈴木武がシュートを放つが、GK榎本達也に正面で抑えられた。ATにF東京は先制点の前田を下げ、FW林容平を投入した。ATにF東京は鋭い攻撃を見せ、林、橋本がゴールに迫ったが、GKに阻まれた。このまま試合は終了し、F東京が2-0で今大会快進撃を見せて来た水戸に勝利している。

(取材・文 河合拓)

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