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渦中のピケが沈黙を破る「自分の行為を後悔はしていない」

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 バルセロナに所属するスペイン代表DFジェラール・ピケが、自身をめぐる一連の騒動について説明している。

 レアル・マドリーに向けた挑発的なコメントやカタルーニャ州独立の支持などで一部ファンから批判を浴びているピケ。その影響は代表戦にまで及び、5日にオビエドで行われたEURO2016予選スロバキア戦(2-0)ではホームにもかかわらずブーイングされながらプレーすることになった。

 ピケは10日に公式会見を開き、自分の考えを示した。

「僕は常に代表に対して最大限コミットしてきた。バルサとマドリーのライバル関係について、自分が変わることはない。今までもこれからも同じ姿勢だ」

「僕は代表のチームメートや監督のことを心配している。こういうのは誰も望んでいない。この会見を開いたのは代表のため。僕たちは今後タイトルに向けて一丸とならなければいけないからだ」

 8日のマケドニア戦後にはマドリーのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスがピケの最近の行動に注意を促すような発言をして話題を呼んだ。だが、ピケはS・ラモスをはじめマドリーの選手との間に問題がないと強調する。

「セルヒオとは代表でデビューして以降、今が最も素晴らしい関係にある。僕たちはいろいろなことを話した。試合前には僕をかばってくれた。試合後のミックスゾーンではあまりにも慌ただしいから、何でも言ってしまうんだよ。僕は彼と一緒にいて居心地が良い。CBで一緒にプレーするときもね」

「マドリーの選手たちの関係はファンタスティックだ。イケル(・カシージャス)とは特にね。僕の子どもが生まれた時には電話をくれたんだ。感謝しているよ。代表の雰囲気は最高に良い。ただ周囲の人々は物事を難しくしようとしている。問題はないよ」

 どれだけ批判を受けたとしても、代表に忠誠を尽くすと誓っている。

「僕はこの件を解決するためにできる限りのことをする。だけど、大衆は自由だ。それでも自分の行為を後悔したりしない。僕はこういう人間だから、何度も何度も同じように振る舞うだろう。僕はいつもマドリーの敗戦を願っているけど、それはスペインに存在するスポーツ面のライバル関係によるものだ。僕が謝ることはない」

「自分を守る必要はない。代表から退くのは最終手段だ。それでは間違った理由から僕にブーイングを浴びせる人たちを正しいと認めることになってしまう。監督が僕を信頼して代表に招集してくれるのであれば、僕は絶対に行く」

 ピケはバルセロナの選手としてサンティアゴ・ベルナベウでプレーする状況と代表での試合は異なると主張している。

「何かを変えようとしてはいない。代表に関して僕がブーイングを浴びれば、僕は傷つくということを理解してほしい。それは真っ当な理由ではないし、チームに損害を与える。もしそれがバルサとマドリーのライバル性についてのものなら、僕は悪いことはしていない。誰かにリスペクトを欠いたわけでもない。冗談のひとつだった」

「ベルナベウでの僕に対するブーイングは、シンフォニーのようなものさ。それは理解できる。僕は情熱的な人間だからね。だけど代表には影響してほしくない。代表でのプレーを続けることと、カタルーニャのスポーツを支持することは両立可能だよ。僕の代表に対する決意は100%だ。それに僕は幼い頃からカタルーニャのスポーツに多くを与えてもらってきたんだ」

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