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[PUMA杯2014]名古屋連覇に死角なし! 大量11ゴールで浦安を粉砕

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[3.15 PUMA杯2014準々決勝 浦安1-11名古屋 代々木]

 PUMA杯は15日、準決勝の2試合を代々木第一体育館で行い、第1試合では2大会ぶりの決勝進出を目指すバルドラール浦安と大会連覇を目指す名古屋オーシャンズが対戦した。試合を支配する名古屋は前半から得点を重ね、3点リードで後半に折り返す。後半も名古屋はパワープレーに出た浦安から次々と加点し、11-1で浦安を粉砕。2年連続の決勝進出を決めている。

 浦安は、GK藤原潤、FP小宮山友祐、FP岩本昌樹、FP鳥丸太作、FP完山徹一のスターティングファイブで試合に臨んだ。一方の名古屋は、GK篠田龍馬、FP北原亘、FPラファエル・サカイ、FP森岡薫、FP吉川智貴の5人が先発している。

 序盤、左サイドの吉川からチャンスをつくり出していた名古屋は、前半3分に先制点を挙げる。ピッチ中央で森岡がシュートを放つ。一度はDFにブロックされたが、こぼれ球を再度シュート。これがゴール前のラファエル・サカイに渡ると、ラファエル・サカイが右足でゴールに流し込み、先手を取った。

 なかなか敵陣までボールを運べなかった浦安も、前半4分にはFP荒牧太郎のミドルシュートをゴール前で岩本が方向を変えようとするが、届かずにボールは左へ切れて行った。さらに名古屋は7分にも、シンビーニャからのパスを受けたFP渡邉知晃がゴール前、ファーポスト際にいたFP北原亘にパスを出す。北原のシュートはGK藤原に抑えられたが、こぼれ球を自ら押し込み、2-0とリードを広げた。

 キックオフを前に、浦安はタイムアウトを取り、試合再開後からは田中智基をGKにして、パワープレーに出る。9分には右サイドでボールを受けた小宮山が左足でシュート。GK篠田も反応できなかったが、ボールはクロスバーを叩き枠外へ逸れて行った。

 浦安の攻撃を凌ぎ、反撃に出る名古屋は11分にも森岡からのパスを受けたラファエル・サカイが胸トラップから反転しての左足シュートで、GK藤原のニアサイドを破り、3点差とする。さらに16分にはシンビーニャがファウルを受け、浦安の累積チームファウル数が5となり、次の被ファウルから名古屋に第2PKが与えられることとなった。

 追い込まれた浦安だが、前半18分には右サイドから鳥丸がシュート。これがGK篠田の股下を抜き、浦安が1点を返す。ここから一気に反撃に転じたい浦安だったが、名古屋もそうはさせない。19分には森岡の強烈なシュートが右ポストを叩く。20分には森岡が小宮山にファウルを受け、第2PKを獲得。これを森岡がゴール中央に突き刺して、再び3点差に戻して前半を終えた。

 浦安は、後半の最初から高橋をGKにしてパワープレーを続ける。4分にはゴール前までボールを運び、ゴールにあと一歩と迫ったが得点はできない。逆に名古屋は後半4分、5分とシンビーニャが立て続けに得点を挙げる。さらに、同6分にもシンビーニャが自陣からのパワープレー返しを決めて、後半の6分間だけでハットトリックを達成する。

 残り時間が10分を切ると、大量リードの名古屋はそれまで起用していなかったFP前純内マティアス・エルナンやFP室田祐希をピッチに送り出して、明日の決勝に向けて主力の温存に入る。それでも、15分には北原、18分には星龍太がパワープレー返しを決め、同18分にはFP渡邉知晃、19分には室田がショートカウンターから加点し、大量11ゴールを挙げた。このまま試合は終了し、名古屋が11-1と浦安に力の差を見せつけた。

(取材・文 河合拓)

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