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[PUMA杯2014]北海道が史上初の決勝進出! 後半の8ゴールで町田を撃破

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[3.15 PUMA杯2014準々決勝 町田1-9北海道 代々木]

 PUMA杯は15日、準決勝の2試合を代々木第一体育館で行い、第2試合では13大会ぶり2度目の優勝を目指すペスカドーラ町田と初優勝を目指すエスポラーダ北海道が対戦した。試合は1-1で迎えた後半に、北海道が大量8ゴールを挙げて、9-1で勝利。初の決勝進出を果たし、昨年の3位という過去最高の成績を上書きすることとなった。

 試合が動いたのは、前半9分だった。ゴール正面でボールを受けたFP本田眞琉虎洲が、左足でボレーシュートを叩きこみ、町田が1点をリードする。しかし、北海道も譲らない。直後の10分にFP穴田涼がFP鎌塚聖哉との連係から、試合を振り出しに戻すゴールを決めた。

 前半13分には速攻から北海道FP堀米翔太がGKイゴールと1対1の局面を迎えたが、シュートをふかしてしまい、得点はできなかった。その後も、町田が守備ブロックをつくるのが早い北海道に対して攻めあぐねるのに対し、北海道はボールを奪ってからの素早い攻撃から町田ゴールに迫る。町田も腰痛で欠場のFP横江怜に代わり、キャプテンマークを巻くFP大地悟を中心に、体を張った守備で2点目を与えなかった。このまま前半は1-1で終了する。

 後半のキックオフから20秒、北海道は町田のパスミスを逃さなかった。中央でパスをカットすると左に展開。FP嵯峨祐太のFP阿部恭也を飛ばしたパスが、FP上貝修に通ると、準々決勝の神戸戦でも得点を挙げている上貝が確実に仕留め、北海道が逆転する。北海道は4分にもMF鈴木裕太郎がDFを股抜きでかわし、強烈なミドルシュートをゴールに叩き込み、リードを2点に広げた。

 町田は前半に接触で負傷した金山の姿がベンチからも消え、本来の選手の組み合わせで戦うことができない。後半6分にも北海道は、鎌塚の強烈なシュートが枠を捉えたが、これはGKイゴールに阻まれる。それでも7分には、GK関口優志のロングスローから右サイドの深い位置で嵯峨が落としたボールをFP神敬治がゴールに叩きこむ。さらに同10分にもCKから鈴木が2点目のゴールを決めて、勝利を決定づけた。

 町田はタイムアウトを取り、藤井健太をGKにしてパワープレーに出るが、直後のチャンスを生かせず。逆に北海道は速攻から鈴木がハットトリックとなるゴールを決めて、5点差とする。町田はパワープレー用のGKを滝田学に変更し、反撃に出ようとする。しかし、12分には本田が相手のキックインを妨害して、この試合2度目の警告を受けて退場となる。

 数的優位の中、北海道は後方からのループパスを、FP水上玄太がダイレクトでループシュート。GKイゴールも懸命に触ろうとしたが、届かずに北海道の7点目が決まる。試合再開後、町田は金山がピッチに入り、パワープレーで圧力を掛ける。しかし、左サイドでボールの奪い合いになると、鎌塚に当たったボールがそのまま町田ゴールに転がり、北海道に8点目が入った。

 町田もFP甲斐修侍やFP永島俊らがゴールを狙ったが、あと一歩ゴールに届かない。逆に北海道は速攻から鈴木が4点目となるゴールを決めて、ダメを押す。残り12秒でGK関口が負傷してベンチに下がるアクシデントはあったが、町田を寄せ付けることなく、決勝に駒を進めた。

(取材・文 河合拓)

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