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[選手権]流経大柏撃破に自信、作陽MF伊藤「大舞台でどれだけ活躍できるかが良い選手の条件」

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「緊張というよりもワクワク感のほうが大きい。この1年間やってきた集大成を出せる最高の舞台だと思います」。そう笑顔で語ったのは、明日31日に第93回全国高校サッカー選手権1回戦を戦う作陽高(岡山)で10番を背負うMF伊藤涼太郎(2年)。自身初の選手権に胸を躍らせる伊藤だが、1年前の話になると悔しさが蘇る。昨年の岡山県予選決勝で、作陽は玉野光南高にPK戦の末に敗戦。連続優勝は「8」で途絶えてしまった。そして迎えた今予選では決勝で玉野光南を2-1で下してリベンジを果たし、全国への切符を手にした。「自分やチームがやってきたことがどれだけ通用するか、楽しみです」と試合が待ち遠しい様子だった。

 初戦で激突するのは、優勝候補の一角に数えられる流通経済大柏高(千葉)だ。「流経は毎年身体能力が高いチームで、作陽より身体能力は高いと思うんですけど、身体能力で勝負するのではなく、より頭を使ってやれるか。流経だからってビビることなく、攻めに攻めて勝ちに行く」と伊藤。ドリブルやスルーパスに絶対の自信を持ち、U-17日本代表にも選出経験もある作陽のトップ下は、「大舞台でどれだけ活躍できるかが良い選手の条件」と、チームとしても、個人としても、大暴れすることを約束した。

「僕たちはやれることはやってきたので、あとはそれを出せるかどうか。やれれば絶対勝てると思う」と主将のMF小谷靖弥も勝利への揺るぎない自信を見せる。昨晩行われた「配布式」では、小谷がひとり一人に声をかけながらユニフォームを渡していったという。「OBの方の応援のメッセージもあって、みんな気持ちが上がってきている。いい雰囲気で試合に臨めると思います」。チーム一丸となって、目標である全国制覇への第一歩を踏み出す。

 激戦必至の作陽対流経大柏は、明日12時5分、フクダ電子アリーナを舞台に行われる。

[写真]開会式で入場行進する作陽高
(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 奥山典幸)
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