beacon

格上相手のドローに納得のミゲル監督「日本は新婚ホヤホヤのチーム」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[5.18 親善試合 フットサル日本代表1-1フットサル・アルゼンチン代表 ビーコンプラザ]

 フットサル日本代表は18日、フットサル・アルゼンチン代表と親善試合を行い、1-1で引き分けた。3日前に行われた試合で日本は、同じ相手に1-5で敗れていた。その試合でも日本はシュート数で25対24とアルゼンチンを上回ったが、この日はシュート数39対23とアルゼンチンを圧倒。昨年のW杯8強入りした強豪相手に、終始、優勢な試合運びを見せた。

 試合後、アルゼンチン代表のフェルナンド・ララニャガ監督が「特に前半、私たちは苦労しました。ゲームをコントロールしようとしたのですが、うまくいかず、日本のプレーが良かったと思います」と言えば、日本代表のミゲル・ロドリゴ監督も「前半は、ほぼやりたいこと。こうなってほしいという状況をつくり出せた」と、振り返っている。

 東京で行われた第1戦では守備が機能せずに、あっさりと先制点を許した。しかし、この日は立ち上がりから日本の守備は良く、アルゼンチンを苦しめた。前半11分、FPレアンドロ・クッソリーノに先制点を許した場面では、前からの守備がうまくはまらずに速攻を許したが、同時にGK川原永光(名古屋オーシャンズ)の意表を突くタイミングでのテクニカルなシュートは、称賛に値するものでもあった。失点を、この1点に抑えられたことは、3日前の試合で5失点を喫したチームにとっては、大きな収穫だった。

 この2連戦のテーマに、昨年のW杯を戦ったメンバーと、新しい戦力の融合があった。その点については、「初めて結婚して同居するカップルが、お互いの生活習慣を知るようなことと同じような状況かなと思います」と、独特の言い回しで説明した。

「戦術的には、まだまだ改善の余地がある2試合であり、最初の一歩という段階を出ていない印象です。日本はまだ新婚ホヤホヤのチーム。まだまだ仲間の特徴や、お互いにどういう狙いをもっているかを理解することが必要だと感じました。ただし、東京の1試合目は新婚ホヤホヤという感じでしたが、この試合では、結婚して15年が経ったようなプレーが見える場面もあったと思います。2試合目で良い部分が出てきたことについて、期待も膨らみましたし、満足もしています。それでも、まだまだ時間は必要。次のアジア選手権までには、最高の融合ができているんじゃないかなと感じています」

 さらなる融合を計っていくミゲル・ジャパンだが、2013年に国内で行われる試合は、このアルゼンチンとの2連戦のみ。今後は6月26日から7月6日まで韓国で行われるアジアインドアゲームズ、ブラジル遠征でチーム力をアップさせていくことになる。

[取材・文 河合拓]

TOP