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守備の立て直しへザックがDF陣8人に“居残り補習”

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 約1時間半の練習が終わり、選手たちがピッチを離れようとしたところでアルベルト・ザッケローニ監督が突然、守備陣をピッチに集めた。

 DF駒野友一、DF栗原勇蔵、DF鈴木大輔、DF槙野智章、DF徳永悠平、DF森重真人、DF千葉和彦、DF森脇良太の8人を2グループに分け、ポジショニングや動き方、体の向きなどを身振り手振りで細かく指示。コンフェデレーションズ杯で3試合9失点と崩壊し、21日の中国戦(3-3)でも3失点した守備面の立て直しへ急きょセッティングされた“居残り補習”となった。

「初めてに近いメンバーで合わせるうえで一番大変なのはディフェンス。中国戦のように一つのミスが失点につながる」。そう指摘したザッケローニ監督は「慣れていないメンバーで、クラブで言われていることとも違う。ただ、このチームでは監督の指示に従ってもらわないと困る。(乗用車が走るのも)韓国は右車線だが、日本は左車線。その調整と同じように、日本代表のやり方に慣れてもらわないといけない」と、選手たちに頭の切り替えを求めた。

 25日のオーストラリア戦で先発デビューの可能性もある鈴木は「同じカバーリングの位置にしても、縦に抜かれたときのカバーか、横に行かれたときのカバーかで違う。細かいけど、自分の間合いを大切にしないといけないということだった。引きすぎてもダメだし、前に行きすぎてもダメだということを言われた」と、監督からの要求を噛み砕く。「CBとしてセオリー的なところでもあるけど、ラインの設定は高い。コンパクトにして、前から奪いたいということだと思う。自分が出たらライン設定を周りに任せず、自分が主導権を持ってやりたい」と意欲的に話していた。

(取材・文 西山紘平)

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