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オランダを熟知する麻也、ファン・ペルシーの“代役”を警戒

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 昨夏までオランダのVVVでプレーしていたDF吉田麻也(サウサンプトン)にとって、オランダ代表のメンバーはほぼ知った顔だ。「ほとんどの選手と対戦経験がある」というのは、試合をするうえでも好材料だろう。

 オランダはFWロビン・ファン・ペルシー(マンチェスター・U)らがケガで不在のため、3トップの中央ではMFシーム・デ・ヨング(アヤックス)が先発する見通しだが、そんな代役についても「3、4回対戦している」と、そのプレースタイルは熟知している。

「クレバーな選手で、うまさもある。2列目の選手が飛び出しやすいポストプレーをするし、高さも意外にというか、見た目より強い」

 ファン・ペルシー不在だからと言って到底、油断はできない。「典型的なオランダっぽいサッカーをしてくる。サイドにいい選手がいて、ボールを保持しながらサイドチェンジを使って、広いスペースから仕掛けてくる」。特にオランダの右サイド、日本の左サイドではFWアリエン・ロッベン(バイエルン)への対応がポイントになる。「ロッベンは数的同数で守るのも厳しいと思うし、常にサポートに行けるようにしないといけない」と、チームとして抑え込むつもりだ。

 プレミアリーグではベンチ外の試合が続く吉田だが、今月6日に行われたキャピタル・ワン杯4回戦のサンダーランド戦で約1か月半ぶりの先発出場を果たし、イングランド移籍後初ゴールも決めた。試合勘は心配されるが、「先週、1試合できたのは大きい。大丈夫だと思うし、気にすることはない」と、その影響を否定。自分自身のアピールにもつながる金星を狙っている。

(取材・文 西山紘平)

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