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[AFCフットサル選手権2014]日本vsタイ 試合後の選手コメント

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[5.7 AFCフットサル選手権2014準々決勝 日本代表3-2タイ代表 ホーチミン]

 フットサル日本代表は、7日に行われたAFCフットサル選手権2014の準々決勝でタイ代表に3-2で勝利。13大会連続の4強進出を決めた。日本代表は8日の日本時間17時30分より、クウェート代表と準決勝で対戦する。この試合はNHK BS1で生放送される。

以下、タイ戦後の選手コメント
●GK藤原潤(浦安)
―苦しい試合になりましたが?
「監督も言っていたように、どっちに転がるか分からないゲームだったこともあるのですが、2-0の状況から前半の最後にゲームコントロールしていたのにファウルしちゃって。そこが失点につながって2-1で折り返したってことで、相手チームを勢いづかせたのはちょっと反省点もあったかなと思います」
―前半終了間際にタイムアウトを取ったミゲル監督が「2-0で終わらすことが重要だ」と話していたように聞こえたが?
「そうです。それは言っていて、僕もピッチに入ったときに小森さんから『2-0で終わらせよう。ポゼッション、ポゼッション』という声が掛かっていて。実際にポゼッションもできていたのですが…。相手ボールになって慌てて、(判定は)微妙なところだったと思うのですが、結果ファウルを取られてしまいました。やっぱりそういうところをコントロールできなかったのがもったいなかったと思います」
―後半の立ち上がりも相手ペースで、良いセーブが何本もありました。
「2-1から2-2に追い付かれちゃって、あそこも防げた失点ではあった失点だったと思うのですが、ダイレクト、ダイレクトでつながれてしまったので。対応は確かに難しかったのですが、その前後も押し込まれる時間があって。ただ、追いつかれたときに、次の1点を相手に3点目をやらないことだけは意識してやっていました。何本かボールは飛んできたのですが、そこでしっかり止めることができたので、最終的には(森岡)薫くんの決勝点が生まれたのかなっていう感じはしますね」
―結構、強いシュートを打たれていましたが、前でコースは制限できていた?
「監督もミーティングで言っていたのですが、ある程度の位置からは打たせていいと。あとはGKに任せるということだったので。僕もなるべく遠目から打たれるシーンは、ゴール下にいるのではなく、ゴールの前に出るようにして、守備範囲を広めにとっていました。相手の9番はパンチ力が結構あって、味方に当たって枠に飛んでこなかったシーンもありましたが、当たっていなかったら8割は枠に飛んできたと思うので。そういうシュートを打っていたので、タイの中で一番警戒していました。そういう選手がボールを持っているときの守備は今日、集中できていたと思います」
―パワープレーからも、すぐ危ない場面があったが?
「2-2(の布陣)で守っていて、その間に入ってこられちゃって、そこに対しての守備でうまくコミュニケーションが取れていませんでした。あそこもポストに救われたかなと思います。あのシーンも危なかったので、僕自身もポジションを前目にとって、もしかしたら相手の目に入ってコースが変わったのかもしれないなと。わからないですけどね、それは」
―これまで遠征では出番がありましたが、なかなか公式戦ではピッチに立てませんでした。あらためて2試合プレーしたことについて?
「今回でアジア選手権は3大会目なんですけど、実際にフル出場したのは、今大会のキルギスタン戦で出たのが初めてだったので。絶対に勝たないといけない試合で、そこを勝てて、今日も使っていただいて、結果を出せたというところでは良かったです。正直、3人誰が出ても変わらないと思うんです。川さんには川さんの良いところがありますし、(関口)優志も僕に持ってないモノを持っています。監督も『(3人のGKは)レベルが高い』と言っていただいている。誰が出てもおかしくない中で使ってもらえている。日本のためにも、日本のフットサル界のためにも、今ベトナムにいるメンバーが結果を出さないといけない。チーム一丸で、そういう気持ちで戦えているところで、ちょっとずつでも成長しているかなと今、ちょっと実感しています」
―明日の準決勝に向けて?
「次の準決勝も簡単な試合ではないと思いますし、クウェートは『インドアゲームスのときに最初からパワープレーを仕掛けてきた』と、出ていた選手が言っていたので。どういう戦い方をしてくるかわかりませんが、明日すぐ試合があるので、それに向けてホテルで休んで、まずは決勝に行くことが僕らのグループの中で第一目標なので。そこに行って、イランを倒す。本当はグループを1位で上がって、明日対戦する予定だったのですが、これも何かの縁だと思って、まずはそこに行くために、明日の試合にしっかり勝たないと今までの苦労が無駄になってしまうので。まずは明日しっかり勝てるように頑張ります」

●FP森岡薫(名古屋)
―決勝点、股抜きが見事に決まりましたね。
「股だった、あれ? ……。まぁ、でも、それしかできないからね(笑)」
―ミゲル監督は会見で「両チームの差は決定力のある森岡薫の存在の差」と話していたが?
「僕も試合が終わった後に、たまたまミゲルと話す時間があって『この大会は、薫の大会ではない』って言われたんですよね」
―どういう意味ですか?
「万全な状態ではないから、ここで薫が自分の大会にしようとしなくていい。そのかわり、こういう決定力を持っているのは、おまえしかいないから。こういう仕事で良いからやってくれと言われました。でも、そこでやっと受け止められた感じかな」
―やっぱり初めてのアジア選手権で、自分がやらなければというのがあった?
「うん。そうだね。それはあったし、気分的に冴えなかったのもあった。今日点を取って勝ったから気分が良いわけじゃないですけど、ミゲルに言われて、『自分にもできる役割があるんだな』って気持ちを切り替えられましたね」
―名古屋ではずっとスタメン。代表では途中出場も多いが、どう受け止めている?
「僕は、ヒザのケガでそうなっていると思っています。ケガがなかったら、スタメンで使ってくれると思っているし。ただ、ミゲルは分かりやすい。試合前にスタメンだったとして、次の試合のために良いプレーをしないとスタメンになれない。それはシビアだと思いますし、ノっている選手がスタメンであるべきとミゲルは思っていると思うので。やっぱりそこは僕らがちゃんとやっていくしかないかなと思うし、逆にプレーがダメで、それでもスタメンだと周囲の意見もあるだろうし。負けた状態であれば、スタメンで使ってくれるときもあれば、やっぱり自分が万全の状態なときでも、プレーが載っていないと思えば、自分にお仕置きするというかね。しっかりやればスタメンだぞっていう、無言のメッセージが、スタメンとスタメンじゃない選手の違いにあると思います」
―タイは
「タイはうまいですよ。強いし、フットサルがうまい。日本はピヴォを使うけど、それを向こうはいやがった。ただ、日本と噛み合う部分があると思うんですよね。見ている試合でも、噛み合っているというのがあるので、そういう面ではやりやすい相手ではあると思うんですけど、うまいから油断はできないし、崩してやっていけるチームだから、行きあたりばったり個人の力というよりは、チームでしっかりフットサルをやってくる印象なのでうまいなと思います」
―森岡選手にとって初めてのアジア選手権。4強まで来ました。
「もちろん優勝は狙いたいです。ただ、これでもし最後のアジア選手権、自分の中で最後だったら、悔いが残るなっていうのはあります。でも、2年後のW杯予選に向けての大事な選手権でもあるので。やっぱり2年後にはワールドカップ予選に向けて、また大事なアジア選手権もあるので。もちろんそこには自分がいられたらっていう気持ちはありますね。それは自分のコンディションやミゲルの意見次第ではありますけど」
―次の試合はクウェートが相手になったが?
「中東には苦手意識があるのかもしれない。フィジカルが強いってイメージがあると、それにやられてしまう。東南アジアはフィジカルよりも、チームでやってくる。東南アジアの相手とでは、むしろ日本の方が強い。体の強い所には苦手意識があるのかもしれないので、そこは自分たちのフットサルをやって行けば勝てると思うので」
―今大会の優勝へは?
「正直、チームの状態はいいと思います。決められる人が決められているし、得点も最初に取っているし。そういうふうに考えればいい状態だと思うので決勝まで行きたい。そうするとイランとの勝負になると思いますが、イランは別格だと思うので。ただ、不可能ではないから。逆にイランが日本を苦手にしているかもしれない。それは分かりませんが、とりあえず決勝まではいかないといけない」
―足の状態は?
「もう問題ない。ただ100%ではない。自分でも違うと思っているし、それだけ自信があるから余計に考えちゃいますよね。ケガがなかったらとか。できるだけのことをやって、声だけでも出そうで満足できない人だから、オレは。相手に当たられても問題ないし、試合勘もそう。シュートを打つときのアクションにもずれがあるから。でも、試合毎に良くなっているし、テーピングの巻く量も減って来たので。あと2試合頑張ります」
―心臓に悪い試合でした。
「2-0で勝っていたのにね。これで名古屋も決まったからね。アジアクラブ選手権も。今日で負けていたら、名古屋も行けなかった。上位6チームだったから。何かのあれで予選ができなかった。日本が6位以内に入らないと、名古屋がアジア選手権に出られなかった。今日の試合にかかっていた」

●FP西谷良介(神戸)
―苦しい試合でしたが?
「前半の第2PKで、ちょっと個人的に試合を苦しくしてしまった要因の一つになったので…。ハーフタイムに入る前のタイムアウトで、『このまま2-0で終えること』と言われている中で、ああいう簡単なっていうか、容易なファウルをしてしまったことは反省するところですし、あれが試合を苦しくしてしまったと思うので、反省します」
―あれ、ファウルですか?
「ね(苦笑)。でも、5ファウルになって、相手も飛んでしまうというところで。僕もファウルじゃないと思いましたけど、取られたらダメなんでね」
―後半2点目追いつかれてからも長く攻められていたが?
「あの時点のときに、監督からも全然シュートがないと。ゴールに向かえてないという指示があったので。確かに流れの中でポゼッションはしていましたが、シュートまで行けてない。相手はポゼッションがないけど、CKとかセットプレーでシュートを打たれて勢いづかせたかなと。会場もそういう雰囲気になっていましたし、そういうところのシュートの本数が少なかったかなと思います」
―個人の出来は?
「良くはなかったですね。でも、チームメイトに助けられて勝てたので。しっかり、この借りと言うかを返していけるように。そして一つずつ駒を進めていけるように頑張ります」
―次の相手クウェートについて?
「クウェートとは、インドアゲームスでも当たっているので、なんとなくイメージはありますが、そのときは40分間、最初からパワープレーをやってこられたので。どう仕掛けてくるかわかりませんが、自分たちのフットサルができれば自信はあるので、仲間を信じて、僕もしっかり助けられるようにやっていきたいです」

●FP小曽戸允哉(大分)
―ゴールの瞬間を振り返ってもらえますか?
「相手が多分油断しているだろうなと思っていたので、ボールを取りに行こうと思って。そうしたらうまくGKと1対1になったので、あとは落ち着いてできたかなと思います」
―今大会ああいうゴールがいくつかありますね。
「そうですね。相手が後ろ向きのときに、ファウルはしないようにもちろん気を付けていますが、ああいうところは狙っているので。それがうまく点に結び付けられて良かったです」
―決定力が高いのですが、調子が良い?
「そうですね。これだけ点が取れているのはビックリしているところですが、調子が良いか悪いかはみなさんに判断していただくとして、こうやって点を取れているので、次も取れるようにやっていきたいと思います」
―体調面とかキレとかで、自分で感じるところは?
「いつも通りですね」
―今回のカギを握る選手と言われますが?
「あまり自分では意識していませんが、チームの力になれたらいいなと思って、全力でやっています」
―今日の試合を振り返ると、2点を取って追いつかれて厳しい試合でした。追いつかれたときは、どういう感じだった?
「落ち着いてもう一回自分たちがやるべきことをしっかりやろうということで。相手はカウンターを狙っていたので、しっかり自分たちでリズムをつかんでボールを運びながら、ゴールを狙っていこうと言っていました。あの後は、そういったふうに、もう一回前半のような戦い方がしっかりできて、最後は薫くんが決めることができたので。自分たちのプレーを見失わずにやれば、ああやってチャンスはできるのかなと思いました」
―パワープレーを凌ぐ時間も長かったが?
「そうですね。1点差だったので、1点もやれない状況だったので、やっている自分たちも緊張感を持ってやっていました。それがしっかり押さえられた要因かなと思います」
―次はクウェートが相手です。
「前回やった時は、ずっとパワープレーをやっていたという話を聞いたりしているので。相手がどうやってくるかはわかりませんが、自分たちは自分たちの力を出すだけです。しっかりいい準備をしたいです」
―チームの雰囲気は?
「本当に一つになっていて、滝田と(星)翔太が2人のキャプテンがチームをまとめてくれているので、本当に一つになって戦っているなと思います」

●FP稲葉洸太郎(浦安)
―すごい試合になりましたね?
「苦しかったですね。2-0の後からですよね。やっぱり前半最後のところを2-0で折り返すかの差と、2-1で折り返すかの差と、後半の1点目が向こうにいったことじゃないですかね。その後の時間も結構押し込まれたので、そこをかなり気にはしていました」
―聞かれたくないかもしれませんが、第2PKについて?
「外しました。以上。自分のなかでは、狙ったところを蹴って、あとちょっとだったんですけどね。ちょっとは責任を感じています。ずっと練習から僕が蹴っているので。信頼して蹴らせてもらえたことには感謝していますが、外してしまって申し訳ないなと。でも、蹴り方は変えないですし、自分のちゃんと力を出して、自分を信じてやるだけです」
―次、決めればね。
「はい。それでいきましょう」
―次はクウェートです。
「クウェート、オレ、やったことないんですよ。ビデオを見て、研究してみたいですね。前回はずっとパワープレーだったらしいので。しっかり自分たちの戦い方をすることが一番大事だし、それができれば勝利がつかめると思うので、大丈夫です」
―チームの雰囲気は?
「グループとしてすごくまとまっているグループなので。誰かがワーッと乱すわけではないし、しっかりと良いグループができていると思うので、そのグループの和を継続して。今、DFからって言っているので、DFからしっかり入れたら良い入りができるので。スタートも『DFから』『DFから』と言っていましたし、それができればいいんじゃないかなと思います」
―今日はスタメンでしたが、何を求められていると感じていましたか?
「DFですね。プレスのDFだったと思うので。しっかり、何もさせないDFが最初にできた。そこも求められていると思ったから、DFの寄せを必死にやって、流れをそれでつかんだ。相手を圧倒する、最初にバッと威圧感を与えて、こっちのペースにする。一回だけあっちのペースになっちゃったじゃないですか?」
―後半の頭にね?
「そうです。そうです。あそこだけが…。試合だからそういうのもありますが、その後、ニブ(仁部屋)とオレと(星)翔太でずっとポゼッションして、あそこで良い形がもう一回つくれたから自分の役割としては、最後の第2PKを決めていれば100点だったと思います。でも、あれは仕方がないので、また次頑張ります」
―13大会連続のベスト4進出が途切れませんでした。
「良かったです。OBからは『勝てよ』とか言われるくらいです」

●FP仁部屋和弘(大分)
―調子は?
「まぁまぁ、ぼちぼちですね」
―サイドで仕掛けるところで、うまく抜けていましたが?
「まぁ、いつも通りですかね。ただ、もう少しその後の精度を高めたいなと思います」
―飄々としていますね。
「まぁ、楽しいですね」
―今日の試合は熱くならなかった?
「いや、全然問題なくいつも通り、楽しいなっていう感じでプレーしました」
―GKと交錯したが?
「あれは焦りましたね。うわ、当たったって。シュートを打った後に、GKも来たので『ヤバイ』と思って謝りに行ったら、『来るなよ』みたいに言われて」
―相手がムキになってガンガン来ました。
「GKが痛そうだったから、ちょっと謝りたかったんですけどね。でも、熱くなったりとかも何もなかったですよ」
―貴重な先制点を挙げました。仁部屋選手らしくないゴールでしたね。
「いや、そうですよね。なんか中村(友亮)くんっぽい感じでしたよね。『こういう感じなのか』と思いました(笑)」
―なぜ、あそこに詰められていたのでしょうか?
「来そうな感じがしたので、走ったらボールが来ましたね」
―今までは組み立てる時間が長かったが?
「やっぱり点を取って勝たせたいというのがあったので、前に行こうと思いました。ただ、先制点は走ってシュートしただけですからね。ほかにもいろいろパスも出せましたし、まぁまぁ、ボチボチだったかなと思います」
―組み合わせがすごく変わりますが、チームとしては、やっていて良くなっている感触がある?
「そうですね。けど、勝てていますからね。ウズベキスタン戦に負けたことで、勝つことにすごく集中していると思います」
―後半の立ち上がりイヤな流れを、稲葉選手、佐藤選手、星選手のセットで変えました。あの時間帯については?
「いやぁ、むしろ、ああいうときに僕は頑張らないといけないと思っているので。やっとこういう感じになったかと。僕が頑張れるときが来たかと」
―相手に流れを持ったときの方が好き?
「アジアのチームって、すぐに試合が決まっちゃうとか、引いたりしていることが多いじゃないですか。それよりは、やっと接戦になったかという感じで、ちょっと楽しかったです」
―今日の勝利で、あと2試合戦って帰ることになりました。
「本当に楽しくプレーしたいなと思いますね。そのためにも前にどんどん行きたいし、全力でプレーしたいなと思います」
―クウェートの印象は?
「韓国で対戦しているのですが……あんまり覚えていないです」
―連戦だが、体力面は?
「疲れていないですからね。そんなに試合に出ていないですし、みんな一緒なくらいじゃないですか。スペイン遠征のときは、ずっと出ている感じだったので」
―今上がってきている?
「まだ、一緒ですよ。スペイン遠征のときは、もっと走れていましたからね」
―ベトナムは楽しめている?
「楽しめていますよ。自分がいま、何でもできるっていう感覚があるので、楽しいですね。自分個人もそうだし、チームとしても、みんなで戦っているっていう感じがあるので、楽しいですね」

●FP皆本晃(府中)
―勝ち越しゴールを決められるチャンスで、ふかしてしまいましたね。
「いやぁ…上を狙ったんですけど、ダメでしたね」
―それでも、大事な試合に勝てました。
「まぁ、そうですね。なんとかっていう感じですね。辛くも勝利っていう感じですね」
―13大会連続の4強です。
「何とかそれを守れて、本当にホッとしているっていうのがありますね。プレッシャーはありましたよ。『オレたちは、オレたちだ』なんていう想いは、全然ないので。先輩たちが築いてきたものっていうのは、重々わかったうえでプレーしていますし、連続で続いているものを壊すわけにはいかなかったので。そのプレッシャーっていうのは、やっぱり大きかったですよ」
―決めるべき人が決めた試合でした。
「そうですね。理想的な展開になって。でも、今日はもうちょっと点差をつけて勝てるゲームだったかなと思っています。前半の最後の時間帯。あそこが、ちょっといただけなかった。あの1失点がなければ、後半もう1点取れば、ゲームは終わっていたと思うので」
―ちょっと前半終了間際の失点を意識した後半のスタートでしたね。
「あれがあったから、多分、全然違うゲームになったと思います。向こうもカウンター以外はほとんどなかったので。ああいうところをしっかり締めて終われなかったというのは、あの時間帯、僕もピッチに立っていたので、ゲームを壊してしまったなと思いました」
―ミゲル監督はハーフタイムにどんな指示を?
「切り替えていこうということでしたね。僕自身もちょっと切り替えられない部分があったので」
―西谷選手のファウルから、第2PKを与えての失点でしたが、どの部分について切り替えられなかったのでしょうか?
「あれは、パッシャン(西谷)のせいじゃなくて、あそこでボールを失った時点で、4人ともが絶対にボールキープをしないといけないところでした。相手ボールになって、相手がボールを持つと相手がぴょんと飛んだだけでも、審判はファウルを吹く気満々だったじゃないですか? (第2PK獲得を)狙われているのが、わかっていたので、あそこはボールを渡してはいけませんでした。シュートも打たなくていいし、残り5秒だから何なら外に出しても良い。あれは絶対にファウルじゃないですけど、触れるだけで飛ぶことはわかっていたので、あれをやっちゃうと…」
―次のクウェート戦に向けては?
「相手はどこでも関係ないですね。インドアゲームスの準決勝で戦っているので、免疫はあると思います。ただ、相手はずっとパワープレーをやっていたので、スコアは0-0のときからやっていたので、わからないですけど」
―今日も相手がパワープレーを仕掛けてきましたが、ちょっと最初は守れていませんでしたね。
「やっぱり形の問題が、問題になった部分もあったのかなというのは、ありますね。それをピッチの中で修正できなければいけなかった。ミゲルにタイムアウトを取らせて『ボックスで機能していなかったから、1-2-1にしよう』ってなるのではなくて、自分たちでピッチの中でボックスでうまくいっていなければ1-2-1にして、それがまたダメだったらボックスにしてっていうのは、ちゃんとコミュニケーションを取りながらできなかった。それは、ちょっと問題。それがしっかり合わせられていたら、そんなに問題はなかったと思います。そこはミゲル頼みじゃなくて、自分たちで意見を合わせて、またやっていけるようにしたいです。そういうゲームを読む力っていうのを、もっとチームとして付けていきたいです」

●FP吉川智貴(名古屋)
―珍しく怒っていましたね?
「最後の方ですか? 怒るときは怒りますよ(笑)」
―結構、マジ怒りでしたよね?
「はい。ワザとボールをぶつけられた感じだったので。キレてはないですよ、熱くなった感じです。僕はすべてを見ていたので、誰が何をしたかも分かっていたので。ピッチ内にいて、そこからちょっと行きました。許せなかったですね、あれは」
―そこでみんなに落ち着けと言われ…?
「いや、冷静といえば冷静だったんですけど、ちょっとやりたいようにやられていたらダメだなと思ってね」
―試合終わってからも怒っていましたよね?
「あれは僕は何もしていないので。相手にグイッと首のところをつかまれたので。僕は何もしていないのですが。なんでああなったのかは、分からないのですが」
―チームの雰囲気は?
「良いと思いますし、良い流れで来ているとは思うので。予選で1回負けてしまいましたが、もう一度そこから一つになってというか、その負けを良い風に捉えて、できているんじゃないかなと思います。あとは決勝まで行って、優勝したいなと思います」
―個人的には調子は?
「今日はミスが多くて、チームに迷惑をかけてしまったのがありますけど、調子が悪いわけではないですし、ちょっと疲れもあって息があがるのが早かったかなと言うのはあります。後半の立ち上がり、自分は最初に出て行ったんですけど、あそこでもう少しチームとして勢いを持たせられるようにやらないといけなかったなと思いますし、そこは反省材料かなと思います」
―吉川選手がうまいのは分かっているのですが、試合の流れを変えたり局面を打開できる選手になってほしいのですが。
「まぁ、そうっすね。そこももちろん突きつめてはいきたいですけど、このチームには他にもっとできる選手がいますし、自分は反対にバランスを取ったり、パスのつなぎ役だったり、チームでもそういう役割をしていますが、そういう部分を大事にやっていかないといけないなと思っています。そのバランスは難しいバランスですが、もう少し、個の力を出していければいいのかなと思いますし、もう少し試合をやりながら、そのバランスを見つけられたらと思います。チームが勝つのが一番なので、自分はもうなんでもいいです。セットによって、自分が仕掛けなければいけないセットもあると思うので、そこは意識して仕掛けようという気持ちはありますし、バランスを見てやりたいなと思います」
―明日のクウェート戦に向けて?
「僕もアジアインドアゲームスは行っていないのでわからないのですが、我慢の戦いになると思うので、今日のゲームと同じように、チーム一丸で戦うことが一番大事なのかなと思いますし、今日の勢いも持って、そのまま行けたらと思います」

(取材・文 河合拓)

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