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2部降格からW杯へ切り替える清武「忘れてました」

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 すでに帰国している日本代表の海外組9選手が18日、都内で3日目となる合同練習を行った。前日17日から合流したFW清武弘嗣(ニュルンベルク)も炎天下の中、フィジカルトレーニングで汗を流した。

 所属するニュルンベルクは2部降格という結果に終わり、清武自身、残留が懸かっていた最終節はベンチに座ったまま出番がなかった。練習後、報道陣に今シーズンのことを聞かれた清武は「忘れてました」と答え、すでに気持ちは切り替えていることを強調した。

「苦しいシーズンで、降格したことは本当に悔しかったし、最終節に自分が出ていないことも悔しかったけど、それは過ぎたことなので。振り返ってもしょうがないし、代表に集中して、1日1日やっていきたい」

 個人としてもチームとしても苦しんだシーズンだったが、得たものがなかったわけではない。特にシーズン序盤の8月末に加入したMF長谷部誠の存在は大きかったようで、「一番よかったのは、1年間、ハセさん(長谷部)のそばでプレーできたこと。ハセさんのいいところを一番近くで見れて、すごく勉強になったし、こういう選手になりたいなと思った」と言う。

 ドイツでは外国人選手であり、しかもシーズンが開幕してからの移籍だったが、「ニュルンベルクに来て1日ぐらいで、みんながハセさんを慕うような雰囲気になった」と、そのリーダーシップと人望の厚さには学ぶべきところを多く感じた。「近くにいたようで、まだまだ遠い存在だったんだなと感じた。この1年間、ハセさんを見てきたことが無駄にならないようにやっていきたい」。清武はそう言って表情を引き締めた。

(取材・文 西山紘平)

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