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久保建英が左サイドでもアピール成功! 守備でも奮闘「僕としては不本意でしたけど…」

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パワフルに競り合うMF久保建英(ソシエダ)

[9.23 キリンチャレンジ杯 日本 2-0 アメリカ デュッセルドルフ]

 所属クラブでの好調ぶりを代表のピッチでハッキリと示した。4-2-3-1の左サイドハーフで先発したMF久保建英(ソシエダ)が、攻守で存在感を示した。

「良かったと思いますね。ほんとは相手が前半あんな変則的な形で攻めてこなかったら、もうちょっと僕が鎌田選手と入れ替わったり中に入ったりして、もっと自由にやりたかったです」。2-0の勝利に、言葉が弾む。

 攻撃で最初に魅せたのは前半13分。パスカットからMF鎌田大地(フランクフルト)へ絶妙なパスを送り、決定機を演出した。その2分前には左サイドから中へ切れ込んでシュートを打つシーンがあった。同33分には自身が得た直接FKの場面でシュートを狙い、きわどいコースを突いた。

 これまでの久保と印象が変わったのは守備面だ。自陣深くまで戻ってスピードに乗った相手を止めたり、左サイドバックのDF中山雄太をカバーする形で守備をしたり、守備の局面でもきっちりと仕事をした。

「相手のサイドバックがウイングのような位置を取って、しかもウイングの選手が落ちてくるわけでもなく、どうしても中山選手のとこに張り付く形だった。そのぶん僕が守らなきゃいけないなっていうのは感じていた」

 アメリカの変則的な攻撃に対しては臨機応変に対応した。「僕としては不本意でしたけど、チームの勝利のために僕は1つのピースでしかない。僕としては他の前めの選手に比べてチームのタスクは多かったとは思いますけど、それはチームとしての決まり事から発生した中の仕事。チームのために頑張ってよかったなと思います」と充実感を見せた。

 欲を言えば「本当は鎌田選手とはどんどんポジションを替えていこうという話だった」という。

「あそこまで極端にサイドバックに張られてしまうと、なかなかボジョンチェンジができなかった。守備を無視して攻撃だけっていうわけにもいかないし、そこはちょっと難しかったかなと思います」。それでも、チームのワンピースとして高い機能性を見せたのは間違いない。

「僕のサイドでガーっと上がられて苦しい時にも、全然止められた。あのような場面が増えてくることで相手が上がってこなくなってくれれば、僕の本来の持ち味を出せると思う。そういう意味で、ああいう展開になっても使えるよというのを監督にアピールできたと思う」

 ひと頃はポジションを失っていた久保が、4-2-3-1の左サイドハーフでの成功で、チーム内序列を変えていきそうな気配だ。

(取材・文 矢内由美子)
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