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鎌田大地が考えるドイツ代表「もちろん全員が嫌」「いまのバイエルンのほうが強い」

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日本代表MF鎌田大地(フランクフルト)

 単なるおごりではなく、冷静にドイツを分析した上での自信だ。日本代表MF鎌田大地(フランクフルト)が20日の全体練習後、報道陣の囲み取材に対応。カタールW杯初戦のドイツ戦に向けて「彼らは後ろにすごく速い選手がいるわけではないし、自分たちにもチャンスはあると思う」と意気込んだ。

 ブンデスリーガで今季7ゴール4アシストを記録しており、ドイツ戦のキーマンと目されている鎌田。W杯グループリーグの組み合わせが発表された直後の6月シリーズでは「スペインやドイツも強いのは強いけど、W杯に優勝した時に比べると苦戦している」と述べるなど、これまでたびたびグループの強敵相手に勝機を強調してきた。

 もっとも、その言葉は冷静に相手の力量を見極めた上での発言だった。この日は「もちろん全員、嫌ですよ。相手のほうがいいクオリティーの選手はいっぱいいるし、誰とやっても良い選手はいる。試合は難しいものになると思うので、誰とは言わず、全員(マッチアップする相手として)良くないと思う」とコメント。トップ下で鎌田が先発した場合、対峙するであろうMFヨシュア・キミッヒらについても警戒心を隠さなかった。

「僕なんかよりも彼のほうが全然嫌なところにいてると思います。僕らのところでボールを奪い切るというより、彼らにフリーでプレーさせず、その先の自分たちが狙っているところでボールを取るやり方になると思う。彼らを自由にさせないことが大事」。トップ下のスペースを攻略することに長けている自身よりも、相手のキーマンのほうがその道でも優れていると素直に認めた。

 それでもドイツの力量を冷静に見つめた上で、あらためて自信を示した。

 チームを率いるハンジ・フリック監督はかつてバイエルンを指揮し、現代表でも前線を中心に7人を招集。国内10連覇を果たしてきたタレントが日本に立ちはだかる。だが、鎌田は「バイエルンと違って後ろの選手はバイエルンほどのクオリティーはないし、バイエルンとドイツ代表ならいまのバイエルンのほうが強い」と断言。最終ラインの背後の攻略に活路を見出した。

「彼らはゲーゲンプレスという言葉があるように、ボールを奪われたからすごく速いプレッシャーをかけてくるチーム。いま戦術練習もやっているけど、ボールを奪った後に常にどこが空いているかをチームとして共有していて、極端に言えばボールを奪ってから見ずに蹴ってもそこにいないといけないくらいの感覚でやっている。あとはボールを奪った後の1本目のパスがうまく入ればいいカウンターが入るし、ミスが続けば常に相手の時間になる。そういうところを共有しながらやっている」

 日本は最前線にFW前田大然(セルティック)、FW浅野拓磨(ボーフム)といった快足自慢の選手がおり、ウイングにもMF伊東純也(スタッド・ランス)、MF三笘薫(ブライトン)ら爆発的なスピードを持つ選手が複数並ぶ。その手綱を握る鎌田は「僕たちはいまできる限りのことを準備して試合に挑むことだけ」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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