カタールW杯コスタリカ戦を翌日に控え、日本代表キャプテンのDF吉田麻也(シャルケ)が精神面の準備をすることの重要性を唱えた。

「(初戦で)ドイツに勝っても負けてもここで勝ち点3を取るというプランは変わらなかった。コスタリカは(スペインに)大敗した後で意地を懸けて戦ってくるし、どんなチームでもW杯に出る国に簡単なチームはない。精神的な準備を怠ってはいけない」

　グループリーグの対戦国が決まった時、ドイツとスペインが同じ組にいることに注目が集まった。吉田は「ドイツ、スペインにフォーカスされがちで、コスタリカがちょっと後回しされてきた」と冷静な目を向け、「ワールドカップに出る国に楽な国はない。どのチームも自分の国を背負って戦う。意地をかけ、プライドを持って戦ってくる。そこに対して中途半端に臨むと一気に飲まれる」と警戒している。

　コスタリカがスペインに0-7という歴史的大差で負けたことで、第2戦の闘い方にどのような影響が出るか。

「相手が前からプレスをかけてくるのか、ブロックを引いて守備を固めてくるのか、ちょっとまだわからないけれど、両方に備えておかないといけない。前から来るならそこで失点して勢いに乗らせたらいけない。0-0の時間が長くなればなるほど向こうにプレッシャーがかかる。そこで自分たちが得意としている形を出せればいいなと思う」

　ドイツ戦はボールを相手に持たれる時間が長かったが、コスタリカ戦は日本がボールを支配することで勝機を見いだしていくべき試合だ。

「向こうはドイツと違ってよりダイレクトにプレーしてくると思う。フィジカル的に優れているし、粘り強く戦うチーム。相手の嫌なことをしてくるでしょうし、そこでの駆け引きだったり、戦いに負けず、自分たちのボールを長くすることが大事になる」とイメージを語った。

　ロシアW杯杯では初戦のコロンビア戦に勝利し、2連勝を目指したが2戦目のセネガル戦で引き分けた。今回こそ2連勝。気を引き締めてコスタリカ戦に挑む。

(取材・文　矢内由美子)

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