日本代表の森保一監督がW杯コスタリカ戦(●0-1)から一夜明けた現地時間28日夕(日本時間28日夜)、報道陣の取材に応じ、12月1日の最終節で対戦するスペインの印象を語った。

　スペインはグループリーグ第2節を終えた時点で、唯一無敗の勝ち点4で首位。27日にはドイツと1-1で引き分けたが、日本がボール保持率22.7%に終わったドイツ相手にスペインは56.1%を記録しており、終始押し込む展開が続いていた。

　その戦いぶりを見たという森保監督は「上手くてテクニカルなチームだと思っていたが、その前に激しく、厳しく、本当にその中で技術を発揮できる、お互いが連係連動できる世界最高峰のチームだと思った」と熱弁。「日本もやはり激しく厳しく戦う中で技術力を発揮し、連係連動という組織力を発揮できるよう学んでいくことが多いなと思いつつ、こうしたチームと戦えることが楽しみ。試合に勝ってそこを越えていきたい」と力を込めた。

　一方の日本は初戦でドイツに大金星を挙げたものの、第2戦でコスタリカに敗れ、切り替えが問われる一戦となる。それでも森保監督は「気持ちは切り替わっていて、次のスペイン戦に準備ができると思っている」と断言。「第1戦目にしても第2戦目にしても結果がどうであれ、過去のことを次の試合への糧にするところでこれまでやってきた。反省するところはしっかり反省して、次に向けてどれだけエネルギーを作れるか、パワーを作っていけるかも含め、全員でいまのベストを次のスペインにぶつけられるようにやっていきたい」と冷静に語った。

　また森保監督は「W杯に臨むにあたってグループを突破していくことを想像した時、3試合戦って初めてグループを突破できるという想像、想定をしていた」といい、勝ち点3での最終節は想定内の様子。「次のスペイン戦に向けても準備という部分では変わらない」と強調した指揮官は「スペイン戦だけの準備を考えると、W杯のグループリーグで当たるのは決まっていたし、スペインの中心選手、戦術的なところの確認はすでにW杯の前にしていた。直近の2戦で何が違うのかということと、われわれが何を準備したらいいのかを新たにやっていきたい」と最後の仕上げに意気込みを示した。

(取材・文　竹内達也)

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