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じゃんけんでキッカーの権利獲得。10番・佐藤龍之介(FC東京U-18)が技ありのグラウンダーFKでダメ押し弾

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後半29分、U-17日本代表の10番FW佐藤龍之介(FC東京U-18)が右足FKを決め、3-0

[6.29 AFC U17アジアカップ準決勝 U-17日本 3-0 U-17イラン]

 今大会2得点目は、FKでのゴールとなった。2-0の後半29分、U-17日本代表は敵陣PAやや外側、ゴール正面左寄りの位置でFKを獲得。キッカーの10番FW佐藤龍之介(FC東京U-18)が、人壁の下側を通すグラウンダーの右足シュートで決めた。

 雨でスリッピーになっていたピッチを活用し、グラウンダーのシュートを選択。ジャンプする人壁の下側、それも左隅のコースにきっちりと決めて見せた。スタッフの的確な分析と助言。加えて、佐藤の技術力が見事にゴールへ結びつけた。

 このFKの権利はじゃんけんで勝ち取ったものだった。日本はFKを獲得すると、ポイントに佐藤とFW名和田我空(神村学園高)の姿。ヒーローインタビューで佐藤は、「名和田選手が『蹴りたい』と言っていたんですけれども、自分も蹴りたかったので『じゃんけんしよう』と言って隠れてじゃんけんして、勝った自分が蹴りました」と振り返る。その名和田がおとりの動きでボールをまたぎ、後方から助走した佐藤が決め切った。

 佐藤はベトナムとの第2戦で抜け出しから右足アウトで決める技ありのゴール。U-17ワールドカップ出場をかけた準々決勝・オーストラリア戦では絶妙なスルーパスでFW高岡伶颯(日章学園高)の3点目をアシストしている。

 また、この日は絶妙なコントロール、ターンからの左足シュートが2点目に繋がった。アジアの強敵相手にもボールを失わずに前進し、決定的な仕事。守備でのハードワークも光る10番は、日韓戦となった決勝(7月2日)での勝利とアジア制覇を誓う。

「まだ何も勝ち得てないので、次、しっかり決勝勝って、アジアチャンピオンとしてワールドカップに行きたい」。攻守で躍動する10番が日本をアジア王者へ導く。
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