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優勝は自分が引き寄せる。FW道脇豊(熊本)は日韓決勝で結果を出す

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AFC U17アジアカップで貴重なゴールを連発。U-17日本代表FW道脇豊(熊本)は決勝も決めて、勝つ

「やっぱり勝って終わるのと負けて帰るのではまるで違う。せっかくワールドカップ出場権を獲ったのに、『悔しい大会だったね』ということにはしたくない」

 FW道脇豊(熊本)は、日韓対決となった2日のAFC U17アジアカップ決勝へ向けての思いをそう語る。

 ここまでチームの最前線で体を張り続け、時には相手に削られながらも戦い抜いてきただけに、韓国に敗れて終わることでまるで失敗の大会だったように記憶されるのを避けたいと思うのは当然だろう。

 試合でのイメージもすでにできあがっている。

「韓国は両CBともに体が大きいですけど、これまでオーストラリア戦でもそうだったように(大きなDFにマークされていても)ボールを収めることはできていると思うので、相手をリスペクトし過ぎず、自分のプレーを出したい」

 一つのポイントに挙げるのは「背後への駆け引き」。アジアの戦いでは最終ラインを低く設定して守るチームが多いこともあって、道脇のもう一つの特長であるスピードを活かした抜け出しを活用できる場面は限定されていた。ただ、韓国はコンパクトな布陣を維持する志向が強く、裏のスペースは自然と狙いどころになる。

「背後への駆け引きから抜け出しをしたり、ワンタッチでのシュートも積極的に狙っていきたい」

 現在得点ランキングは1位タイの4得点で望月耕平(横浜FMユース)と韓国の2選手の計3人が並び、その下に3得点の道脇や名和田我空(神村学園高)らが続く形。当然、FWにとって最高の栄誉となる「大会得点王」の座も譲る気はない。

「まずは1点取って並びたいし、その上で2点を獲って韓国の選手を悔しがらせたい。そういう気持ちでいる」

 厳重な警戒に遭うことは確実だが、それをこじ開けてゴールを奪い切って勝つ。日本のエースストライカーは、この大会を悔しい思い出などにする気は毛頭ない。

(取材・文 川端暁彦)
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