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パリ五輪出場を懸けて激突…なでしこジャパンは北朝鮮とスコアレスドロー、決着は第2戦の地・国立で

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[2.24 五輪アジア最終予選(女子)第1戦 北朝鮮 0-0 日本 ジッダ]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は24日、パリ五輪アジア最終予選の第1戦目(アウェー)で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と対戦した。試合は0-0のドロー。第2戦目は28日に国立競技場で行われる。

 今夏のパリ五輪行きを懸けた重要な一戦に、池田太監督は4-3ー3のフォーメーションを採用した。ゴールマウスにはGK山下杏也加が立ち、最終ラインは左からDF古賀塔子、DF南萌華、DF高橋はな、DF清水梨紗の4枚。中盤の底にMF熊谷紗希が入り、その前にMF長野風花とMF長谷川唯が並ぶ。左のウイングにFW植木理子、右にMF藤野あおば。先頭はFW田中美南が任された。

 試合は立ち上がりから日本がボールを握った。センターバックからパスを繋いで前進を図ると、長谷川、長野を経由して両サイドへ。藤野、植木が積極的に仕掛けて田中を狙ったが、北朝鮮の守備網を破ることができない。逆に、前半26分にピンチを迎えるも、MFミョン・ユジョンの強烈なミドルシュートは山下が左手一本で弾き出した。

 日本は前半42分、藤野が右サイドから強引に入れたボールを田中がシュートまで持ち込むも、ここはGKパク・ジュミの好守に遭う。さらに同44分には、長谷川のスルーパスで左サイドを抜け出した植木がクロスを狙うも、力んだ様子でボールはファーサイドへ流れていった。

 試合はスコアレスのまま前半を折り返すと、日本は後半立ち上がりにピンチを迎えた。同3分、前線でFWキム・キョンヨンに起点を作られると、スペースに抜け出したMFチェ・クンオクがペナルティエリア内からシュート。ここは南がスライディングでブロックに入り、難を逃れた。

 日本は前線でボールをキープできずにいると、勢いのある北朝鮮の攻撃に苦しむ時間帯が続いた。池田監督は後半14分にこの試合最初の交代を行い、植木を下げてMF中嶋淑乃を投入した。同16分には、左サイドから鋭いクロスを入れられるも、ここは山下が落ち着いて対応。積極的に飛び出してボールをキャッチした。

 日本は後半24分、この試合2回目の交代を行い、熊谷、長野を下げてMF谷川萌々子、MF清家貴子をピッチへ。清家が右のウイングに入り、藤野が一列下がる形となった。なおも北朝鮮ペースで試合が進むと、日本は同28分にピンチ。右サイドのDFリ・ミョングムのクロスをキム・キョンヨンに合わせられたが、ヘディングシュートはクロスバーを叩いて失点は免れた。

 中嶋、谷川の投入で盛り返した日本は、その後、北朝鮮と一進一退の攻防を演じるもゴールならず。試合はスコアレスのままタイムアップ。決着は28日の国立で付けることとなった。

ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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