初戦からいきなり激しい闘いとなることが予想されるU23アジアカップ(兼パリ五輪アジア最終予選)。FW藤尾翔太(町田)がU-23中国代表について「球際に対しては強く来ますし、やるべきことはしっかり統一してやっているなという印象です」と語った。

　中国はフィジカルの強い選手が多いチームであることが特徴的とあって「身体能力も高いですし、高さもある」と警戒する。ただ、フィジカルコンタクトが多くなりそうだということについては「多分増えると思いますけど、それで負けたらダメ。そういうところも負けずにしっかり戦いながらゴールに迫っていけたらなと思います」と強い気持ちを前面に出した。

　一方、カタールは4月中旬としては気温の高くない日が続いており、「意外と涼しいですね。昼間は暑いですけどこの時間帯(夕方)は日本とあまり変わらない」とコメント。芝生については「ちょっと硬いぐらいですけど、まあ大丈夫かなと思います」と意に介していない様子だ。

　3月23日にあったU-23マリ代表との国際親善試合では、センターフォワードとして先発し、後半は右ワイドにポジションを移してプレーした。1-3のスコアもさることながらチーム全体としては物足りなさが残った試合の中で、屈強なU-23マリ代表のDFを背負いながら力強くボールをキープする場面を見せた藤尾は好印象を残した。

　所属の町田では開幕から6試合出場、1試合途中出場で3得点と好調。カタールに向かう前の最後の試合だった4月7日の川崎F戦でもしっかりゴールを決めており、「コンディションは良いので、行けと言われたい」と意気込む。

「ボールを奪った後にゴールに向かう姿勢や、最初のチャンスで決めきることが重要になると思う。絶対に勝たないといけない」と勝ち点3奪取を見据えた。

(取材・文　矢内由美子)