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アジア王者・大岩Jが凱旋帰国! 松木玖生は優勝トロフィー抱えて登場「思い出に残る大会になった」

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MF松木玖生(FC東京)

 パリ五輪最終予選のAFC U23アジアカップを制したU-23日本代表が4日深夜、羽田空港に帰国した。大岩剛監督を先頭に副キャプテンで全6試合に出場したMF松木玖生(FC東京)、3日の決勝・ウズベキスタン戦で決勝点を挙げたMF山田楓喜(東京V)ら17選手が金メダルを首から下げ、到着口に姿を見せると、ファン・サポーターや居合わせた旅行客ら数十人が温かく出迎えた。

 大会MVPを受賞したキャプテンのMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)ら海外組5選手がドーハで解散したため、帰国したのは国内組の17選手。ウズベキスタン戦の接触プレーで頭部を強打し、脳震盪の症状が見られるMF荒木遼太郎(FC東京)は状態確認のためドーハに残った。脳震盪の復帰プログラムに従い、後日帰国する予定となっている。

 大岩監督に続いて到着ゲートから出てきた松木はファン・サポーターらの出迎えに「カタールにいた時は日本のニュースを聞かなかったけど、こうして多くの方々が迎えてくれて日本は温かいなと感じた」と照れ笑い。「いろんな方々が応援してくれたおかげで自分たちは勝てたので感謝したい」と現地や日本からの応援に感謝した。

 そんな松木の手にはU23アジア杯の優勝トロフィーが抱えられていた。キャプテンの藤田がベルギーに戻ったため、副キャプテンの一人として代役を担った形だが、同じく副キャプテンを務めるDF西尾隆矢(C大阪)から「持っていって」と託されたという。チームを代表しての華々しい凱旋帰国に「このような経験ができて良かった」と目を細めた。

 グループリーグから決勝戦までの6試合、日を重ねるたびに団結力を増していった今大会のU-23日本代表。松木によると、ターニングポイントは負ければ五輪出場の可能性がなくなる一発勝負の準々決勝カタール戦前の出来事だったという。

「トーナメントに入ってカタールと1戦目をしたけど、その前にミーティングをした。ここで負けられないということも全員で意思統一して、そこからこうやって優勝に上り詰めることができた。そこが一番チームが成長したところだと思う」

 そうして掴んだアジアタイトルだった。青森山田高時代には全国高校選手権や高円宮杯プレミアリーグなど数々の栄冠を勝ち取った21歳だが、この味わいは格別なもの。「プロに入って優勝できたのは初めてなので、すごく思い出に残る大会になった」と喜びを語った。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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