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[AFCフットサル選手権2012]試合終了間際に逸見が第2PKを決め、日本が白星スタート!!

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 25日、AFCフットサル・アジア選手権が開幕した。今大会で4位以内に入れば、11月にタイで開催されるフットサルW杯に出場できる。02年のアジア選手権以降、常に4位以内に入っているフットサル日本代表は、レバノンとグループリーグ初戦を行っている。2-2で迎えた試合終了間際にFP逸見勝利ラファエルが第2PKを決め、3-2で初戦を白星で飾った。

 立ち上がりから攻勢の日本は、前半3分にキャプテンのFP木暮賢一郎が右サイドからゴール前にパスを送ると、これをFP北原亘が決めて1-0と先制する。その直後にもFP星翔太が得点を挙げてリードを広げた日本は、このまま一気に試合を決めるかと思われた。しかし、レバノンも反撃に出る。同5分にカリム・アブ・ゼイドに1点を返されて、2-1のまま前半の20分を終える。

 後半に入っても、日本は優位に試合を進めたが、なかなか得点を挙げることができない。Fリーグのステラミーゴいわて花巻などで、指揮を執った経験のあるスペイン人のパコ監督が率いるレバノンは、高い個人の能力に加え、組織力も強化されていた。そして後半14分日本は、FPカッセム・カウサンに同点ゴールを許してしまい、2-2の振り出しに戻される。

 このまま試合終了かと思われたが、勝利をあきらめない日本は残り10秒を切ったところでFP小曽戸允哉がドリブルを仕掛ける。これをレバノンのDFがファウルで止めた。レバノンはすでに5度の直接FKに値するファウルを犯していたため、ゴールから10mの位置にある第2PKスポットから壁のない状態で直接FKを蹴ることができる第2PKが与えられた。

 第2PKのキッカーを務めたのは、チーム最年少の逸見だった。これをしっかりと決めて、土壇場で日本が3-2と勝ち越し、難敵レバノンとの初戦を制している。

 試合後の公式会見で、レバノンのパコ監督は「優勝候補を相手に良い試合ができたと思う。日本がわれわれよりも優れていたとは感じなかったが、試合終了間際のミスが高くついてしまった。今後は、これらを無くすことを考えていかなければならない。日本と戦うということで、多少、固さがあったために早い時間帯で2失点を喫してしまった。それでも、そこからうまく立ち直ることができたと思う」と手応えを語った。

 一方、日本代表を率いるミゲル・ロドリゴ監督は「この3-2という結果は、得点チャンスをより多くつくっていた我々が得るべき結果だったと思います。今日は期待していたほど良いプレーはできませんでした。試合前、私は選手たちに『チャンピオンになるためには、良いプレーができないときも、勝たなければならない』と伝えていました。最初の試合は多少ナーバスになり、固くなったり、ストレスを感じたりします。これは優勝候補の一角に挙げられていることの責任感でもあるでしょう。しかし、これはどんなときでも言い訳にはなりませんし、初戦から決勝まで、ベストを尽くさなければいけません」と語っている。

 フットサル日本代表は26日にタジキスタン戦、27日に台湾戦を行う。

日本 3-2(前半2-1)レバノン
<得点者>
[日]北原亘(3分)、星翔太(4分)、逸見勝利ラファエル(40分)
[レ]カリム・アブ・ゼイド(5分)、カッセム・カウサン(34分)

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