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大宮は11か月ぶりのホーム敗戦で首位陥落

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[7.17 J1第17節 大宮2-3川崎F NACK]

 首位から陥落した。大宮アルディージャは今季初の2連敗で広島に勝ち点で並ばれ、得失点差で首位の座を明け渡した。ホームでの敗戦は今季初で、昨年8月25日の仙台戦(1-3)以来、約11か月ぶり。ベルデニック監督は「結果は残念」と唇をかんだ。

 前半8分に先制を許すも、FW鈴木規郎、FW長谷川悠のゴールで一時は逆転した。しかし、後半18分に追いつかれ、試合終了間際にPKで決勝点を献上。「攻撃は悪くなかった。チャンスはつくっていたし、2点取った。もう2点ぐらい奪うチャンスもあった。引き分けで終わってもおかしくない試合だった」。指揮官はそう言って悔しさをにじませた。

 前節・横浜FM戦(1-2)に続いてFWノヴァコヴィッチ、FWズラタンという2トップを欠いていた。スロベニア代表コンビが不在の中で喫した2連敗。結果を見れば、その穴の大きさを露呈したと言えるが、指揮官の言葉どおり攻撃ではチャンスをつくっていた。代役2トップがそろってゴールを挙げ、この試合に関してはFWの責任とは言い難い。

「横浜FM戦よりいいプレーだったと思う。勝ちたい意欲にあふれ、アグレッシブにプレーしていた」。攻撃面では前節から改善が見られた。しかし、守備陣が2試合で5失点。1試合3失点は今季初だった。「自陣に入っても、最後までアプローチする、寄せるという部分で自分たちがやり切れなかったために、相手の力を引き出し、失点につながってしまった。自陣での守備をもっと厳しく、コンパクトに、エリア内で相手にスプリントさせないことが課題」。守備面の問題を指摘するベルデニック監督。2週間の中断期間で、どこまで立て直すことができるか。

(取材・文 西山紘平)

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