beacon

横浜FCホーム初勝利を呼んだ決勝点のFW黒津「イメージ通り」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.22 J2第4節 横浜FC2-1山形 ニッパ球]

 数少ないチャンスを、確実にモノにした。前半26分、アウェーのモンテディオ山形にボールを握られる中で、横浜FCはMF松下年宏が負傷してしまう。ここで山口素弘監督が起用したのは、FWの黒津勝だった。異なるポジションの選手を起用し、布陣も4-2-3-1から4-4-2に変更したが、山口監督は「いろんな選択肢があったが、迷わず黒津を入れた」と話す。その根拠については、「(最終ラインの)背後への動き出しは、最近のトレーニングでも良い動きを見せてくれていたので」と説明したが、後半35分には山形DFの裏をとり、DFドウグラスからのパスを受けるとドリブルでPA内に持ち込み、決勝点を挙げた。

「黒津の動きは非常に良かったし、落ち着いてさばいてくれたところもあり、安心していた」と、指揮官は高く評価したが、横浜FC加入2年目の黒津も「ゴールはイメージ通り」と振り返る。

「ゴールはイメージ通りで、最初のDFがボールに来ない感じだった。だから、パスを引き出せばと思っていて、それを(ドウグラスから)引き出せました。そうしたら、ボールがゴールに向かう感じだったので『そのまま流していけばいい』と思い、カバーに来る選手をブロックし(てボールを進め)ながら、ゴールに流し込めばいいと思って、本当にイメージ通りのゴールでした」

 この日はGK南雄太の奮闘も目立ち、横浜FCはこの1点を守り切って、2-1で勝利した。それでも黒津は「もっと2点、3点取って、相手を引き離すようにしたい」と、チームに成長の余地があることを強調した。

(取材・文 河合拓)

TOP