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「リーグ戦では初めて」仙台MF富田が“貴重”なヘディング弾

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[5.4 J1第1ステージ第10節 川崎F1-1仙台 等々力]

 リーグ戦では自身初のヘディング弾だった。ベガルタ仙台は後半25分、左サイドから崩してFW野沢拓也がゴール前にクロス。これに飛び込んだのがMF富田晋伍だ。体を投げ出す豪快なヘディングシュートでゴールネットを揺らし、先制点を奪った。

「試合前のミーティングで、去年の第1ステージの良かった時期はスプリント回数が多かったということを言われたので、それを意識してプレーした。(得点シーンは)スペースがあったので、タクさん(野沢)を信じて思い切って走った。タクさんがいいボールを上げてくれて、合わせるだけだった」

 3月27日のナビスコ杯・柏戦(1-0)で1得点を決めているが、リーグ戦では14年3月1日の新潟戦(1-2)以来、2シーズンぶりとなる今季初ゴール。しかもヘディングでのゴールは「ナビスコ杯ではあるけど、リーグ戦では初めて」だった。11年7月27日のナビスコ杯決勝トーナメント1回戦第2戦・柏戦(2-1)で劇的な決勝ヘッドを決めている富田だが、リーグ戦ではJ1・J2合計5ゴール目にして初のヘディングによる得点となった。

 しかし、先制からわずか3分後に追いつかれ、結果は1-1ドロー。これで7試合勝ちなし(2分5敗)となった。「得点したあとにすぐ失点するというのが去年から続いている。そういうところを直していかないと、勝ち点3は取れない。細かいところを確認しながら前に進んでいきたい」。仙台のキャプテンはアウェーでの勝ち点1に満足することなく、表情を引き締めた。

(取材・文 西山紘平)

●[J1]第1ステージ第10節 スコア速報

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