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昨季から勝ちきれない試合が続く柏…決定機逸にPK失敗を悔やむFW細谷真大

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パリ五輪世代の主軸も担う柏FW細谷真大

[2.25 J1第1節 柏 1-1 京都 三協F柏]

 日本代表としてアジアカップを戦っていたためチームの合流が遅れ、18日の千葉とのちばぎんカップでは途中出場になった柏レイソルのFW細谷真大。迎えたJ1開幕戦では、スタメンに名を連ねた。

 長いボールが多くなった前半のなかで、最初の決定機は柏が誇る“ホットライン”が創出する。前半アディショナルタイム、自陣でパスカットしたFWマテウス・サヴィオは、前線の細谷へスルーパスを送る。京都の2CBの間で受けた細谷は、左サイドに流れると、フォローに来たFW小屋松知哉にあずける。小屋松はサヴィオの前のスペースに浮き球を入れると、サヴィオはゴールライン際まで進入、中央の細谷にパスを合わせたが、細谷のシュートはGKク・ソンユンに阻まれた。「いつも通り自分は相手の嫌なところを突いて、サヴィオがうまく出してくれた。その後もうまく作れたので、決めきりたかった」と悔やんだ。

 後半にも細谷に得点のチャンスが巡ってくる。DF関根大輝が右サイドから中央につけたパスを、細谷はワンタッチでペナルティエリア内のMF山田雄士に送ると、山田が倒されてPKのジャッジが下された。ペナルティスポットで細谷とサヴィオが話すシーンが見られ、「自分が蹴りたい」と細谷は志願。昨季の開幕戦に続いて2年連続での開幕PK弾への期待が高まるなか、黄色いサポーターの目の前で放った細谷のシュートは、枠をはずれてしまった。

 この日の先制点をもたらしたサヴィオは、「チームも信じているし、僕も信じている」と、何度もチームを助けてきた22歳のエースストライカーへ絶大な信頼を寄せる。

 結果から見ればPK失敗は痛手だが、チームが昨季から抱えている問題は今季も浮き彫りになった。昨季のラスト4試合は、いずれもリードを奪っていながら後半に追いつかれて引き分けに持ち込まれるという展開に。勝ちきれない試合は、シーズンをまたいで5試合連続となった。

「引き離すことができなかった。そして最後追いつかれたということは、まだまだ反省点として次のゲームに生かしていかなければいけない」と井原正巳監督は自分たちを戒めた。

(取材・文 奥山典幸)

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奥山典幸
Text by 奥山典幸

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