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3発快勝の東京Vが連敗を2で止める、顔面骨折から復活のFW巻は3点目演出

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[4.27 J2第10節 福岡 1-3 東京V レベスタ]

 東京ヴェルディはアウェーでアビスパ福岡と対戦した。2連敗中だった東京Vだが、この日は効果的に加点。前半22分にFW阿部拓馬のゴールで先制すると後半にはDF高橋祥平が2得点。福岡の反撃を1点に抑え、3-1で勝利し、連敗を2でストップさせた。福岡は今季ここまでホーム4戦負けなし(2勝2分け)だったが、5戦目にして初黒星を喫した。

 カウンターの質の違いが見えた。前半22分、中央でボールをカットすると、阿部がドリブルで前線に持ち上がる。左サイドを駆け上がるMF飯尾一慶にスルーパス。飯尾の折り返しにFWジョジマールが反応。ジョジマールのシュートはGKが弾いたが、こぼれ球を阿部がきっちり押し込んだ。阿部は2試合連続ゴール。見事なカウンター攻撃で東京Vが先制に成功した。

 次の1点も東京V。先制後も効果的な攻撃を見せるものの、最後のところで決めきれずにいた東京Vだが後半8分、右サイドから高橋が中にドリブルで切り込む。早めにゴール前に絶妙なボールを入れると、選手の頭の上を次々とすり抜け、ボールはそのままゴールネットに吸い込まれていった。その後、後半19分にFW坂田大輔にアクロバティックなシュートで1点を返されたが、同40分にFKの流れから再び高橋が押し込み、トドメを刺した。高橋は今季初ゴールを含む2得点。09年シーズンからレギュラーとして活躍する高橋だが、1試合2ゴールは初。シーズンでの2得点も初のこととなった。終始押し気味にゲームを進めた東京Vが3-1で勝利した。

 また東京Vは、顔面骨折で戦線を離れていたFW巻誠一郎が3月17日の富山戦(4-1)以来、7試合ぶりの復帰を果たした。3点目を奪ったシーンでは、ゴール前で競り勝ったボールが、アシストしたDF深津康太につながるなど、復帰戦でいきなりダメ押しゴールを“演出”した。

 試合後のインタビューで阿部は「負けが続いていたので、勝ててよかった」とまずは安堵の表情を浮かべた。だが、すぐに切り替えて、「連勝できるように頑張る」と気合を込めて話していた。

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