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ホーム初先発で無失点に貢献した大宮DF高山「ビックリするくらい緊張した」

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[5.18 ナビスコ杯第5節A組 大宮1-0磐田 NACK]

 4月6日のナビスコ杯・湘南戦(1-0)以来、今季2度目となる先発出場を果たした大宮アルディージャのDF高山和真は、試合直前になって大きな緊張感に襲われたという。

「前日までリラックスしていたのですが、アップのときになって自分でもビックリするくらい緊張したんです。『サポーターの人、結構、来ているな』と思ったら、ドキドキしてきちゃって(笑)。アップの対面パスから全然ズレちゃって、『ヤバい』と思ったのですが、先輩たちに『思い切ってやってこい』と声をかけてもらい、何とかゲームには良い感じで入ることができました」

 チーム全体が良いパフォーマンスを見せたことも、19歳のDFの助けになっただろう。前半の大宮は磐田をシュートゼロに抑え込んだ公式記録が示すように、ほぼ完ぺきな試合運びを見せた。高山も「自分の持ち味はビルドアップの部分ですが、前半は全体的に面白いサッカーができた中で、ある程度それを出せました。あとは追加点を取れればという感じでした」と振り返る。

 初先発となった湘南戦よりも自分を出せたという手ごたえがある一方、強く残ったのは課題だという。後半、特にFWアダイウトンが投入されてからは、大宮は難しい時間が続いた。

「キクさん(菊地光将)、河本(裕之)さんが出ていたら、もっと抑えられたんだろうと思います。もっと自分も体を強くしないといけないですし、もっともっと主導権を握れるセンターバックにならないと、前(の選手たち)がラクできないので、もっともっとやっていきたいです」

 1点リードしている中で、相手の反撃を食い止めてから速攻で追加点を挙げるイメージはできていた。しかし、前線に収めやすいボールを入れられなかったと、高山は反省する。「マテウスとか前にいたので、何回か惜しいチャンスになりそうな場面もありましたが、次はあそこにもっと良いパスを入れられるようにやっていきたいです」。

 ナビスコ杯、グループAの首位をキープした大宮は、試合のない次節にも05年以来となる決勝トーナメント進出が決まる可能性がある。それでも高山は、最終節となる鹿島戦での勝利だけを見据えた。「勝てばいいので。アントラーズには、鈴木優磨っていう仲の良いFWがいますし、彼には絶対にやられたくありません。試合に出られたら、絶対に抑えたいと思います」と、闘志を燃やした。

(取材・文 河合拓)
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