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[MOM901]関西学院大FW小西春輝(2年)_チャンスを逃さないゴールハンター、決勝に導く3戦連発

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3戦連続ゴールを決めたFW小西春輝

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.8 第47回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント準決勝 順天堂大1-3関西学院大 いわぎんスタジアムB面]

 またしてもこの男が決めた。総理大臣杯で3戦連続のゴールを上げ、関西学院大(関西1)に勢いをもたらすFW小西春輝(2年=鳥栖U-18)だ。

 この日は前半9分にDF山本楓大(1年=鳥栖U-18)の得点で先制したものの、ミスを突かれて失点。押し込みながらも、順天堂大の守備に跳ね返されていたが、それを小西がこじ開けた。後半29分、MF高木大輝(4年=京都橘高)が左足で上げたクロスにヘッドで合わせる見事なゴール。「打点も高く、相手の前にうまく入って決めれた」と本人も胸を張る。

 180cmとFWとして際立って大柄な訳ではないが、3回戦の中央大戦でも右からのクロスに合わせてヘディングで得点をマークした。「ヘディングは自分の得意としている部分。相手より高く、相手の逆を取って嫌なところに入り込むのを常に意識してます」と細かく駆け引きして、チャンスを逃さないゴールハンターだ。

 ルーキーイヤーはBチームで力を蓄えた。Iリーグで15得点を挙げて得点王に輝き、今季からAチームへと活躍の場を移したが、実力者が揃う関学大でここまでポジションが掴めているわけではなかった。それでも「モチベーションは高く持っていたし、毎日成長するんだって思ってやってきた」と努力を続けてきた。

 高橋宏次郎監督が「こういう大事なときに取るっていうのは、教えてできるようなことじゃない」と話すように、日々の積み重ねが結果に繋がり、大きな手応えとなってこの大会で飛躍を遂げている。

 FW木村勇大(金沢)やFW山田剛綺(東京V)ら、身近な先輩の存在も大きな刺激だった。「勇大くんや剛綺くんみたいな、個人で打開する力や決定力のところはまだまだ自分に足りないところなので、もっとやっていきたい」とさらなる成長を誓う。

 全国大会決勝に挑むのは今回が初めて。「日本一は特別なものやし、シーズン始まったときからずっと掲げてた目標なので、そのチャンスが眼の前にあるんで絶対勝ちたいです」と意気込む。決勝の舞台でもそのゴールでチームに歓喜をもたらしたい。

(取材・文 蟹江恭代)
●第47回総理大臣杯特集
蟹江恭代
Text by 蟹江恭代

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