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水戸内定発表後の初戦で鮮烈同点弾も惜敗。大津MF碇明日麻主将は「もっと点を」「チームを勝たせられる選手」へ

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後半6分、大津高MF碇明日麻主将(3年=FCK MARRY GOLD AMAKUSA U15出身)が左足で同点ゴール

[7.30 インハイ2回戦 市立船橋高 2-2(PK8-7)大津高 忠和公園多目的広場B]

 26日に来季からの水戸ホーリーホック加入内定が発表されてから初めての公式戦。大津高(熊本)のMF碇明日麻主将(3年=FCK MARRY GOLD AMAKUSA U15出身)は、「内定してチームを勝たせられる選手というのが必要だと思うし、自分も今大会でそういう存在になって、チームを優勝にと思ったんですけれども、なかなかうまく行かずに初戦で姿を消すことは悔しい思いがあります」と残念がった。

 CB、ボランチ、アタッカーとしてもハイレベルな万能型。昨年度、CBとして活躍した碇は今季、シャドーなどゴールに近い位置でプレーしている。“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグWESTでは10戦13発と量産。その得点力をインターハイ初戦でも発揮した。

 0-1の後半6分、ゴール前のこぼれ球に反応。DFがコースを塞ぎに来ていたが、「思い切り打とうという気持ちで。もうゴールは気にせずに、とにかく強いシュートを打ちました」と左足を振り抜く。素晴らしい一撃をゴールに突き刺し、チームメートを大興奮させた。

 市立船橋高(千葉)は注目10番を警戒。碇は「プレスの速さも速かったですし、クロス入る時はマンマーク自分について、中に入らせないようにするのがあった」と振り返る。それでもボールを引き出して収め、サイド攻撃の起点に。また、そのキックで相手を驚かせていた。

 だが、結果は敗戦。「最初は苦戦しましたけれども、個人的には1点取れた。プレミアリーグでどうマークされようと点は取れているので、そういう経験というのは少し出せたんじゃないかなと思います。それでもチームを勝たせることができていないので、もっともっと点を取らないといけないと感じています」とチームを勝たせる選手になることを誓っていた。

 高校生活で残す全国大会は選手権のみ。「去年もこうやってインターハイ負けてから大津は成長して、プレミア後期、勝点を積み上げられているので、そういったところはプレミアリーグを経験しながらしっかり勝ち切るというところをチーム全体で伸ばして、選手権ではインターハイの借りを返すじゃないですけれども、市船と当たれたら良いかなと思います」と成長とリベンジを誓った。
 
 これからは水戸内定選手としても見られる半年間だ。「プレーと言うよりは結果で示して、自分の良さだったりを知ってもらって、来年早く試合に絡めるように頑張っていきたいと思っています」。プレミアリーグや選手権で結果を残し続け、チーム、サポーターからの期待値をより高めてプロ生活をスタートする。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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