ユベントスGKジャンルイジ・ブッフォンが5日、バルセロナとのチャンピオンズリーグ(CL)決勝を前に会見に臨んだ。欧州制覇を経験したことがないユーベの守護神は、いけにえになるつもりはないと意気込んでいる。

　ブッフォンは会見で、バルセロナのファンである息子たちが困っていると冗談も飛ばした。イタリア『トゥットスポルト』などがコメントを伝えている。

「息子の一人は(リオネル・)メッシの大ファンで、もう一人はネイマールの大ファンなんだ。だから、彼らもちょっと悩んでいるんじゃないかな。でも、出発する前に、うまくいかなかった残念だと言ってくれたよ。結局のところ、彼らはユベントスのサポーターだからね。ただ、彼らはマンチェスターやレアル・マドリーとの決勝になることを期待していたみたいだ」

　メッシとネイマールに加え、FWルイス・スアレスも擁するバルサだけに、ユーベは下馬評で不利とみられている。だが、ブッフォンは次のように語った。

「彼らは有利だ。当然だよ。優れた個々の選手たちがおり、前線の3人に加えて(アンドレス・)イニエスタがいるんだから、有利じゃないはずがない」

「でも僕は、ユーベにも優れた選手たちがいると思う。(カルロス・)テベスや(レオナルド・)ボヌッチ、(アンドレア・)ピルロ、(クラウディオ・)マルキージオ、(ポール・)ポグバをはじめとした選手たちがいれば、いけにえには決してならないはずだ。僕はそう確信している。僕らのチームスピリットと気迫があれば、渡り合えるはずだ」

　数々の名誉を手にしてきたブッフォンだが、CLを制覇したことはない。マッシミリアーノ・アッレグリ監督が就任して1年目だっただけに、ブッフォンもここまでたどり着くとは予想していなかったようだ。

「CL制覇は仲間たちやクラブとともにこの数年で目標にしてきたことだ。でも、今年たどり着けるかもしれないとは思っていなかったかもね。何より今季は監督交代があったからね。予想外だったよ。サプライズというのは何でもそうだけど、とてもうれしいものだ」

「でも、ユーベの歴史にとって(CL決勝進出は)わりと普通のことでもあるはずだ。そしてこれが終われば、すぐにまた新たなトロフィーを目指して再出発することになる。こういう試合はそういう風に臨まなければいけない。僕らはユーベだ。最高のチームとしてイタリアを代表している。勝つことができれば素晴らしい結果となるね」

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