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[EL]大逆転敗退に呆然の香川「後半だけで4失点は受け入れがたい」

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[4.14 EL準々決勝第2戦 リバプール4-3ドルトムント]

 ヨーロッパリーグ(EL)は14日、準々決勝第2戦を行い、MF香川真司の所属するドルトムント(ドイツ)は敵地でリバプール(イングランド)に3-4で敗れ、2試合合計4-5で敗退が決まった。香川は公式戦2試合連続の先発出場。前半5分の先制点の起点となるなど、3-2の後半32分までプレーしたが、チームは土壇場で逆転負けを喫し、「最後の最後でやられたので悔しかった」と唇を噛んだ。

 昨季までドルトムントを指揮したユルゲン・クロップ監督率いるリバプールの本拠地アンフィールドでの第2戦。ホームでの第1戦は出番のなかった香川だが、この日は恩師の前で先発すると、試合開始早々の前半5分に中盤でパスを受けてドリブルで持ち上がる。右サイドに展開し、MFゴンサロ・カストロがゴール前に浮き球のパスを入れ、FWピエール・エメリク・オーバメヤンが右足ボレー。GKシモン・ミニョレが弾いたこぼれ球をMFヘンリク・ムヒタリアンが右足で押し込み、先制点を奪った。

「出すところがなかったが、ゴンツォ(カストロ)が見えた。ギリギリまでタメられたのが良かった。ゴールにつながって、良い入りにつながった」。前半9分にもオーバメヤンが追加点を奪い、貴重なアウェーゴール2発で2-0、2試合合計3-1とリードを広げた。

「アウェーだったけど、点を取る意識はみんな持っていたし、その中で速いカウンターがいい形で決まって、ポンポンと2点入った」。その後、反撃を受けるも前半は2-0で折り返した。しかし、香川自身は「最後のところで相手が外していたけど、崩されることが多かった。嫌な雰囲気はあった」と振り返る。

 後半3分に1点を返され、「相手が前に出てきて、1点目を取って自信を得たのかなと」。後半12分にFWマルコ・ロイスのゴールで3-1、2戦合計4-2と再び2点差に突き放したが、ここからリバプールの驚異的な追い上げに遭った。

「3点目を取ったあとに、すぐに失点した。彼らに勢いを与えてしまった。失点の時間帯も悪かった」。後半21分、MFコウチーニョの豪快なミドルシュートが決まり、1点差。香川がベンチに下がった直後の後半33分にはコウチーニョのCKからDFママドゥ・サコのヘディングシュートで3-3の同点に追いつかれた。

 2試合合計4-4。まだアウェーゴール数の差でドルトムントが優位に立っていたが、後半アディショナルタイムにFKの流れから劇的な決勝点を決められた。2点差をひっくり返す大逆転劇。後半の4失点で3-4の逆転負けを喫し、2試合合計4-5で敗退が決まった。

「後半だけで4失点は受け入れがたい。リバプールは質が高かった。ホームで前への意識、フィジカルの強さを感じていた。耐えることができなかった」。香川はそう言ってうなだれた。

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