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前半の退場&PK献上で万事休す…堂安先発フライブルク、ユベントスに敗れてEL16強敗退

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MF堂安律

[3.16 EL決勝T1回戦 フライブルク 0-2 ユベントス]

 UEFAヨーロッパリーグは16日、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)第2戦を行い、MF堂安律所属のフライブルク(ドイツ)はユベントス(イタリア)に0-2で敗れた。2戦合計スコア0-3で敗退が決定。ブンデスリーガ前節ホッフェンハイム戦(◯2-1)で今季3ゴール目を挙げた堂安は先発出場したが、10人で迎えた後半17分に途中交代となった。

 試合は前半5分、第1戦を0-1で落としていたフライブルクが堂安のシュートでさっそく見せ場を創出。しかし、惜しくも枠を外れると、その後はロングボール中心の攻めでFWミヒャエル・グレゴリッチュにボールを集め、得点を狙っていったが、目立ったチャンスは作れない時間が続いた。

 すると前半27分、ユベントスにビッグチャンス。MFフィリップ・コスティッチのFKにDFグレイソン・ブレーメルが合わせ、フライブルクGKマルク・フレッケンがかすかに触ったボールはクロスバーを叩いたが、この跳ね返りをFWモイーズ・キーンが触り、ブラホビッチが左足で力強くゴールに蹴り込んだ。

 しかし、そこでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。キーンがボールに触れた際にブラホビッチがオフサイドポジションにいたことが確認され、ゴールは認められなかった。最初の失点が致命的となりかねないフライブルクにとっては命拾いとなった。

 フライブルクはその後、堂安が切れ味鋭いドリブルやクロスで攻勢を狙うが、なかなか決定機には至らない。それでも前半41分、MFアドリアン・ラビオのスルーパスに抜け出したキーンに1対1のチャンスを作られたが、GKフレッケンがスーパーセーブで得点を阻止。直後にはDFフェデリコ・ガッティに決定的なシュートを放たれるも、DFマティアス・ギンターがゴールラインギリギリでクリアしたかのように思われた。

 ところが約20秒後にボールがタッチラインを割ると、主審がプレー再開を制止。ガッティのシュートシーンで、ブロックに入ったDFマヌエル・グルデの腕にボールが当たっていたとして、VARの助言が入った。オンフィールド・レビューを行った結果、主審はハンドの反則があったとしてユベントスのPKと判定。グルデは2枚目のイエローカードで退場となった。同45分、このPKをブラホビッチが決め、先制点を奪った。

 ユベントスが合計スコア2-0でリードして後半へ。フライブルクは後半開始時、MFマキシミリアン・エッゲシュタインに代わってDFケネス・シュミットを入れてまずは守備に厚みを加える。それでもなかなか攻撃が前に進まない時間が続くと、同17分には堂安とFWルーカス・ヘーラーを下げてMFビンチェンツォ・グリフォとFWロランド・サライを入れた。

 ユベントスがリスクを避けて守備ブロックを組んでくる中、フライブルクはボールを握りながら深く押し込み、最後は得意のクロス攻撃から得点を狙うが、ブレーメルを中心とした守備陣を崩せない。すると後半アディショナルタイム5分、守備陣のクリアミスを起点にFWフェデリコ・キエーザに決められトドメの一撃。フライブルクは前半終了間際のPK献上と退場が響く形で、ベスト16敗退に終わった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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