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[MOM821]東洋大FW室井彗佑(4年)_最後の力を振り絞ったヘディング決勝弾

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FW室井彗佑(4年=前橋育英高/大宮内定)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.1 関東大学L第15節 東洋大1-0順天堂大 浦安]

 力の限りを振り絞った。東洋大は後半31分、左サイドからMF瀨畠義成(4年=JFAアカデミー)が上げたクロスに、ファーサイドに走り込んだFW室井彗佑(4年=前橋育英高/大宮内定)が頭で合わせる。打点の高いヘディングで合わせたゴールは、チームに貴重な勝ち点3をもたらす決勝点になった。

 しかし室井は得点後に立ち上がることが出来ず、そのまま交代となってしまう。得点の前から両足がついっていたという。夏に逆戻りしたかのような気温30度を超える中で行われた一戦は、多くの選手が足をつらせていた。その影響もあったようだが、背番号9は「ジャンプした瞬間はつっていました。でもいいボールが来たので、決めきれてよかったです」と充実の表情で振り返った。

 卒業後の入団が内定している大宮アルディージャには、大学リーグの中断期間にも練習参加。そこでは「いろんなことを学んだ。一番感じたことはコントロールであったり、ちょっとしたことが上手いと思ったこと。自分ももっと突き詰めていきたい」とより刺激を受けたという。

 もっとも、大宮への入団を決める決め手となった「ここなら成長できる」という部分を、再確認できたことが大きかった様子。「大学サッカーにも大宮で培ったものを還元していきたい」と力を込める。

 目標は関東大学リーグ得点王。現在9得点で、2位に3差をつけて、堂々のランキングトップに立っている。「もちろん得点王は意識している」と鼻息を荒くした室井だが、「でも一番は優勝、インカレ出場に向かう中で、得点王がついてくればいいと思います」。フォア・ザ・チームの精神で挑むことで、自身の価値をより高めていく。

(取材・文 児玉幸洋)
●第96回関東大学L特集

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