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40年ぶり記録更新のメッシ、「記録より勝利が重要だった」

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 リーガ・エスパニョーラは9日、第15節を行い、首位バルセロナは敵地でベティスに2-1で競り勝った。5試合連続の2得点で2012年の年間ゴール数を86得点に伸ばし、1972年に85ゴールを挙げた元ドイツ代表のゲルト・ミュラー氏が持つ歴代年間最多得点記録を塗り替えたFWリオネル・メッシは試合後「記録よりもチームの勝利が重要だった」と語っている。

「記録を塗り替えたのは素晴らしいことだけど、最も大事なのはチームが勝ったことだ」。開幕から14勝1分の無敗を守ったバルセロナは2位アトレティコ・マドリーと勝ち点6差、3位レアル・マドリーとは勝ち点11差をキープ。メッシは「他のチームとの差を維持していきたい」と力説した。

 5日に行われた欧州CL・ベンフィカ戦(0-0)。すでにグループリーグ首位通過を決めていた消化試合に途中出場したメッシは後半40分に相手GKと交錯し、左膝を痛めると、そのまま担架で運び出された。負傷直後は「痛みの強さから最悪のことも考えた。何か月も戦列を離れると思った」というメッシだったが、検査の結果は打撲。「水曜日に検査を受けてからはプレーしたいと思っていた」。すぐに全体練習に合流すると、中3日の一戦で遠征メンバーに入り、当然のように先発のピッチに立った。

「ベティスは素晴らしいチームだった。重要な勝利だよ。ここで勝つのは難しいことなんだ」。最近13試合でわずか1勝の“鬼門”で挙げた7シーズンぶりの勝利を喜んだメッシは「今年が始まったときから、最大の目標は常にチームの勝利だった。個人的な記録は二の次だよ」と、あくまでチームのためにゴールを決め続けてきた。

 バルセロナは年内にまだリーグ戦2試合とコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)1試合を残している。果たして記録はどこまで伸びるのか。「もっと多くのゴールを決めて、次に記録を塗り替えることが難しくなるようにしたいね」。メッシは冗談交じりに笑顔で語った。

 86ゴールのうち、アルゼンチン代表で決めたのは12ゴール。バルセロナでは74ゴールを記録し、その内訳はリーガで56得点、欧州CLで13得点、コパ・デル・レイで3得点、スペインスーパーカップで2得点となっている。


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