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左膝負傷のメッシが先発で5戦連続2発、ミュラー氏の持つ年間得点記録を更新

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 リーガ・エスパニョーラは9日、第15節を行い、首位バルセロナは敵地でベティスに2-1で競り勝った。5日の欧州CL・ベンフィカ戦で左膝を負傷し、出場が危ぶまれていたFWリオネル・メッシが先発出場し、リーグ戦では5試合連続となる2得点。チームを8連勝&開幕14勝1分に導くと、2012年の年間ゴール数も86得点に伸ばし、1972年に85ゴールを挙げた元ドイツ代表のゲルト・ミュラー氏が持つ歴代年間最多得点記録を塗り替えた。

 5日に行われた欧州CL・ベンフィカ戦(0-0)。すでにグループリーグ首位通過を決めていた消化試合に途中出場したメッシは後半40分に相手GKと交錯し、左膝を痛めると、そのまま担架で運び出された。負傷直後は「痛みの強さから最悪のことも考えたよ。何か月も戦列を離れると思った」というメッシだったが、検査の結果は打撲。「重傷ではないと診断されて安心した」と、すぐに全体練習に合流。中3日の一戦で遠征メンバーに帯同すると、当然のように先発のピッチに立った。

 1日のビルバオ戦(5-1)で2得点を挙げ、“世界記録”に王手をかけていた。世界中が注目する中、世界最高のプレイヤーにプレッシャーはなかった。前半16分、中央でパスを受けると、そのままドリブルで仕掛け、左足で先制点。年間得点数を85ゴールに伸ばし、ミュラー氏の持つ歴代最多記録に並んだ。

 すると、その10分後だ。カウンターからPA内まで持ち込んだMFイニエスタが落としたボールを左足ダイレクトで流し込む追加点。あっという間にミュラー氏の記録を塗り替え、40年ぶりに“世界記録”を更新した。

 86ゴールのうち、アルゼンチン代表で決めたのは12ゴール。バルセロナでは74ゴールを記録し、その内訳はリーガで56得点、欧州CLで13得点、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)で3得点、スペインスーパーカップで2得点となっている。

 前半39分に1点を返されたが、そのまま2-1で逃げ切ったバルセロナ。最近13試合でわずか1勝の“鬼門”で7シーズンぶりの勝利を挙げ、今季最多の8連勝を記録すると、アウェーでは開幕から8連勝となった。メッシは90分フル出場。鉄人ぶりを発揮し、歴代年間最多得点者となったメッシがどこまでゴール数を伸ばすのか。バルセロナは年内にまだリーグ戦2試合とコパ・デル・レイ1試合を残している。


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