beacon

古巣相手の最終戦で有終の美、ハインケス監督は記者会見で涙

このエントリーをはてなブックマークに追加

[5.18 ブンデスリーガ第34節 ボルシアMG3-4バイエルン]

 ブンデスリーガは18日、最終節を行い、すでに優勝を決めているバイエルンは敵地でボルシアMGに4-3の逆転勝利を飾った。29勝4分1敗でブンデスリーガ史上最多となる勝ち点91に伸ばし、2位ドルトムントに勝ち点25差を付けての記録的なV。今季限りで退任するユップ・ハインケス監督のブンデスリーガ最終戦で有終の美を飾った。

 前半4分、5分とまさかの連続失点を喫したバイエルンは同7分にMFハビ・マルティネスのゴールで1点を返すが、同10分に3点目を決められた。今季初の1試合3失点。それでも最後は王者の強さが際立つ結果となった。

 前半18分にMFフランク・リベリのゴールで1点差に追い上げると、後半8分にはDFフィリップ・ラームの右クロスにリベリが左足ボレーで合わせ、3-3の同点。そして後半14分、MFアリエン・ロッベンのゴールで逆転に成功した。

「最初の10分から15分は我々の思惑どおりのサッカーができず、相手に意表を突かれてしまった。後半には今季の我々のサッカーを取り戻すことができた。とても面白い、見応えのある試合だったと思う。選手たちが私のためにサッカーをしてくれていることが伝わってきた。私に勝利をプレゼントすることができ、みな喜んでいたようだ」

 選手としても、監督としても自身のキャリアを始めた古巣との一戦がブンデスリーガ最終戦となったハインケス監督。試合前のセレモニーでは、アウェーながら5万人の観客から盛大な拍手を浴びた。

「とても感動的な瞬間だった。ここは私の選手としても、監督としても出発点なのだ。ファンの皆さんや観客の皆さんには、こんな素晴しい送別式を準備していただき、心より感謝申し上げたい。私の故郷はここにあると、そう感じさせてくれて、本当にありがとう」

 試合後の記者会見で感極まり、涙を流す指揮官に記者からは約30秒間、温かい拍手が送られた。そしてハインケス監督は次なる戦いに目を向けた。25日、ロンドンのウェンブリースタジアムで行われる欧州CL決勝・ドルトムント戦。「(ボルシアMGは)良いシステムを用いて、素早い攻守の切り替えを武器に、素晴しいハイプレスを見せてきた。ウェンブリーに向け、申し分のない練習相手だったと言える」


▼関連リンク
ブンデスリーガ2012-13特集

TOP