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バルサ指揮官、ベイルと対峙したDFバルトラをかばう

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[4.16 コパ・デル・レイ決勝 バルセロナ1-2R・マドリー]

 コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)は16日、バレンシアのメスタージャ・スタジアムで決勝を行い、バルセロナはレアル・マドリーに1-2で競り負けた。

 03年1月18日のバレンシア戦(2-4)、同1月26日のセルタ戦(0-2)、同2月1日のアトレティコ・マドリー戦(0-3)で3連敗を喫して以来、実に11年ぶりとなる公式戦3連敗。欧州CLは準々決勝で敗退し、リーグ戦も首位アトレティコと勝ち点4差の3位と、自力優勝の可能性が消滅している。国王杯も準優勝に終わり、シーズンはじめにスペインスーパー杯を制したとはいえ、主要タイトルを軒並み逃す屈辱的なシーズンとなる可能性が高まった。

 試合後、バルセロナのヘラルド・マルティーノ監督は「負けたことに深い痛みを感じているし、ここまで来てくれて応援してくれた人々にも申し訳なく思っている。バルサにはやるべきポジティブなことがまだ、たくさん残っている」と肩を落としながらも、「前進し、リーグ戦を戦い続けなければならない。今回の打撃はとても大きい。なぜなら、私達は大きな期待をしていたからだ。勝ちたかったが、チームがトライしたことを評価したい」と前を向いた。

 試合が決まったのは、1-1で迎えた後半40分。R・マドリーがカウンターから決定機を迎えた。自陣左サイドに抜け出たMFガレス・ベイルがボールを大きく蹴り出す。対峙したDFマルク・バルトラが身体を当てて止めようとするも、ベイルは体制を崩しながらも一気に加速。出遅れたバルトラは置き去りにされると、抜け出たベイルはPA内へ切り込みシュートを決めた。

 終了間際、圧巻のスプリント力をみせつけたベイルの決勝弾。これで試合は決まったが、指揮官はバルトラをかばい、「(バルトラは)トップチームに居場所があることを証明した。決勝は負けてしまったが、彼がそれを表現できたのはポジティブな出来事だった」とコメント。失点に絡んだものの、1-1に追いつくヘディングシュートを決めたバルトラをかばい、今試合でのポジティブな発見は彼だったと強調した。

 またマルティーノ監督は「私達は残っていない力を振り絞らなければならない。私達は最後まで戦い続けていく義務があるのだから」と残りのリーガへ向けて意気込んだ。


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