GKダビド・デ・ヘアの獲得を狙うレアル・マドリーだが、マンチェスター・ユナイテッドとの交渉が難航しているようだ。スペイン『マルカ』が報じている。

　5月の段階で移籍に関して合意に至ったとされるデ・ヘアとマドリー。スペイン代表GKはユナイテッドがプレシーズンを開始する前日である7月5日までにクラブ間交渉が成立することを望んでいたようだが、ユナイテッド側に同選手を簡単に手放す考えはない様子だ。

　マドリーはデ・ヘアの移籍金として3000万ユーロを用意していたようだが、ユナイテッドは4000万ユーロ以下での売却は認めない模様。『マルカ』はユナイテッド関係者の「我々の要求する額を支払えば、選手を持ち去れる」とのコメントを紹介している。

　ユナイテッドのこの姿勢は、昨夏の移籍市場で引き入れたMFアンヘル・ディ・マリアの獲得交渉の教訓もあるとされる。マドリーは移籍金8000万ユーロ以下でのアルゼンチン代表MFの放出を頑なに拒否し、ユナイテッドは同額をきっちり支払っていた。

　なおマドリーはクラブ退団が噂されるDFセルヒオ・ラモスも、デ・ヘア獲得における障害となることを危惧しているという。ユナイテッドからS・ラモス獲得オファーを提示されたとして、その際に高額な移籍金を求めれば、デ・ヘア売却における強気な姿勢をさらに強固としてしまう可能性があるためだ。

---

●2015-16シーズン欧州移籍情報
●プレミアリーグ2014-15特集
●リーガ・エスパニョーラ2014-15特集