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モウリーニョとドクターのトラブルはさらに大きく? 侮辱発言や法的闘争の可能性も報道

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 チェルシージョゼ・モウリーニョ監督が、チームドクターのエバ・カルネイロさんらメディカルスタッフを批判した件は、ますます問題化しているようだ。

 モウリーニョ監督は8日のスウォンジー・シティ戦でMFエデン・アザールが負傷した際、カルネイロさんと理学療法士がピッチに入ったことに激怒した。退場者を出していたチェルシーは、治療を受けたアザールがピッチを離れなければいけなかったため、一時的に9人となったからだ。指揮官は試合後、メディカルスタッフも試合の状況を把握していなければいけないと主張した。

 だがイギリスの各メディアは、『スカイ・スポーツ』の映像で、主審がカルネイロさんらにピッチに入るように指示してきたことが分かると報道。逆に主審の指示に従っていなければ、カルネイロさんらは違反行為を犯すことになっていたと報じている。

 また映像では、モウリーニョ監督がカルネイロさんらを罵倒した様子もうかがえ、複数メディアがモウリーニョ監督はカルネイロさんに侮辱的な言葉を用いたと伝えた。

 モウリーニョ監督はカルネイロさんをベンチから外し、試合に参加させない方針と言われている。イギリス『デイリー・メール』は、カルネイロさんが13日の練習にいなかったと伝えた。また同メディアは、カルネイロさんが有名弁護士事務所とコンタクトを取ったと報道。モウリーニョ監督の公の謝罪を求め、場合によっては法的問題に発展する可能性もあると伝えている。

 一方で、カルロ・アンチェロッティ氏がチェルシーを率いていた際のチームドクターであるラルフ・ロジャース氏は、カルネイロさんがSNSでコメントを発したことに苦言を呈した。

 騒動後、カルネイロさんは『フェイスブック』に投稿し、自らに対する支持に感謝していた。だが、ロジャース氏はイギリス『BBC』で、次のように述べている。

「我々はサポートスタッフであり、スターの一人ではない。(SNS投稿は)監督の顔を平手で殴ったようなものだ。どうして彼女はSNSを使った? 職業的に、我々は倫理的にそういうことをすべきではない」

「カルネイロさんの判断は正しかったか? 監督とメディカルスタッフは非常に良好な関係でなければいけない。監督は医学的判断を信頼できるようでなければいけないんだ。その信頼が壊れたら、どうなる? 難しいだろう」

 さまざまな議論を呼んでいる今回の一件。14日に会見を行う予定のモウリーニョ監督の発言に注目が集まる。

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