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フォクツ氏、監督退任のボルシアMGにクロップ氏を推薦「最適だろう」

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 ボルシア・メンヒェングラッドバッハ(ボルシアMG)は、ルシアン・ファブレ氏が20日に辞任を発表したことで、今季のブンデスリーガの最初の監督交代を強いられることになった。同クラブのOBであるベルティ・フォクツ氏は、現在フリーのユルゲン・クロップ氏の招へいを勧めている。

 昨季3位と好成績を残してチャンピオンズリーグ出場権を獲得したボルシアMGだが、新シーズンは開幕5試合で勝ち点ゼロ、得失点差マイナス10で最下位に低迷。悪夢のような立ち上がりを受け、ファブレ氏は「私がボルシアMGにとって完璧な監督だとは思えなくなってしまった」と自らクラブを去る決断を発表している。

 メディアでは早くも後継者を務める可能性がある監督の名前が浮上。ドイツ『ライニシェ・ポスト』はブレーメンを長年率いて昨季フランクフルトの監督を務めたトーマス・シャーフ氏、ハノーファーで指揮を執っていたミルコ・スロムカ氏、シャルケの前々監督にあたるイェンス・ケラー氏らを後任候補として挙げている。また、ボルシアMGのレジェンドであるユップ・ハインケス氏の監督業復帰も考えられるかもしれないという。

 しかし、1970年代にボルシアMGの5度の優勝に貢献した元ドイツ代表監督のフォクツ氏は、クロップ氏が後任を務めることを望んでいるようだ。同メディアに対し、「ボルシアMGは上へ向かうことができるチームを持っている。ただ、目を覚まさせるだけだ」とコメント。チームが力を失ったわけではなく、それを再び発揮させることができる指揮官が必要だと感じているようだ。「そのためにはユルゲン・クロップが最適だろう」と続けている。

 ロルフ・ケーニグス会長はクラブ公式ウェブサイトを通じ、「ルシアン・ファブレとは成功に満ちた4年半を過ごすことができたが、ともに歩んだ道がここに来て終わったことを非常に悲しんでいる」と衝撃を受けた様子の声明を発表。先日には「ファブレは解任不可能」だと断言していたマックス・エーベルSD(スポーツディレクター)が後任探しに着手している。

『ライニシェ・ポスト』によると、23日の第6節ではアシスタントコーチのフランク・ガイデック氏、U-23チームのアンドレ・シューベルト監督、またはU-19チームのアーリ・ファン・レント監督のうちの1人が暫定的に指揮を執ることになるという。近い未来、ボルシア・ドルトムントで一つの時代を築いたクロップ氏が、もう一つのボルシアで休養から復帰する可能性はあるのだろうか。

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