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イングランドの支援に感謝するデシャン 「人々が一緒になっていると感じられた」

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 17日に行われた国際親善試合で、フランスはイングランドと対戦して0-2で敗れる結果に終わった。ディディエ・デシャン監督は試合後に、テロの被害に遭ったフランスに対する支援の姿勢に対して感謝の言葉を述べている。

 13日にパリで起こった同時多発テロの衝撃が残る中開催された試合は、犠牲者やフランス国民に対する強いサポートが示される機会となった。デシャン監督は試合後に、イングランドへの感謝を次のようにコメントしている。

「声明や行動を通して連帯を示してくれたすべての人々に感謝したい。ウェンブリーの観客だけでなく、イングランドの国全体からのサポートに我々は心からの感謝を抱いている。悲しみを共有する瞬間を持てたのは素晴らしいことだった」

「非常に力強い感情を感じることができた。全員が一緒に歌ったときは、特別で力強い瞬間だった。感情の見せ方は人それぞれで、内に秘める者も外に出す者もいるが、あの瞬間には人々が一緒になっていると感じられた」

 同時刻に開催される予定だったドイツ対オランダ戦は、テロの具体的危険があるとして直前に中止が決定。デシャン監督はそのことを選手には伝えなかったという。

「(中止のことは)ウォームアップ中に聞いた。ピッチ脇でスタッフと話をしているときだったが、選手たちに伝える必要があるとは考えなかった」

「もう十分に重い雰囲気だったんだ。彼らが別の手段で知ることになるかどうかは考えなかったが、我々から伝える必要があることだとは思わなかったよ」

 テロでいとこが犠牲となったマルセイユMFラッサナ・ディアラは後半途中から交代出場し、観客席から温かい拍手を送られた。

「ラッサナとはしばらく話をした。出場する準備はできていると言っていたよ。私は彼の選択や、今回の件を通しての彼の対応を強く尊重し、起用することを決断したんだ」
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