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シーズン最多得点タイまであと1得点…35歳になっても衰えぬアドゥリス「最高の時期はこれから」

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 11日に35歳となったビルバオFWアリツ・アドゥリスだが、その勢いに陰りは見えない。今季公式戦はここまで25得点と、2014-15シーズンに記録したキャリア最多の得点数まであと1得点に迫っている。

 下部組織から在籍したアスレティックに、2012-13シーズンに復帰を果たしたアドゥリスは、そこから一気にブレイクを果たした。同シーズンに当時のキャリア最多となる18得点を決めると、翌シーズンにも18得点を記録。そして2014-15シーズンには26得点と自己最高を再び更新し、今季は現在までで25得点と3シーズン半で110得点という稼ぎっぷりだ。今季の残り試合に鑑みれば、アドゥリスが1シーズンにおける最多得点を更新するのは確実。ベテランFWは、まさに“第二の春”を謳歌している。

 アドゥリスは好調の秘密について、「様々な理由があるだろうけど、毎日の練習を楽しみ、懸命に競争に励むことかな」と発言。また「僕はこのクラブでプレーすることを望み続けた。そのために戦ってきたし、強く願うことで叶う目標もある」と、2度にわたって退団することを強いられたアスレティックで、成功をつかむ意欲があったことも強調している。

 EURO2016に臨むスペイン代表に招集される可能性もささやかれるアドゥリスだが、選手本人は「もちろんEUROには参加したいが、次の試合のことしか見据えることはない」と今季終了後のことは考えない。そして彼の言う次の試合は、13日のリーガ第24節、敵地サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリー戦。ベルナベウでは一度も得点を決めたことがない同選手だが、「彼らは力を抜くことが許された数少ないチーム。一方、僕たちは常に100%の力を出さなければならない。開始から全力を尽くす」と意気込みを見せる。

 アドゥリスは現在のアスレティックについて、「スペイン・スーペルコパでバルサに打ち勝ったという事実が物語る通りだ。チームは美しいことを成し遂げるために成長を続けている」と、偉業を成し遂げるキャパシティーがあることを説く。「最高の時期は、これから訪れるんだよ」。35歳となったストライカーは、心のクラブの選手として臨む次の試合だけを、選手としての未来だけを見据え続けている。

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