会場の選定が問題となっているコパ・デル・レイ決勝に向けて、7部リーグの小クラブがスタジアムの提供を申し出たことが話題となっている。スペインメディアが伝えた。

　バルセロナとセビージャが決勝進出を果たしたコパ・デル・レイだが、5月21日に開催が予定される決勝の会場はまだ決まっていない。両クラブは、収容人数の多い中立地としてレアル・マドリーの本拠地サンチャゴ・ベルナベウでの開催を希望するのではないかと見られていた。

　だが、ベルナベウでの開催は予想外の形で消滅することになった。米国の歌手ブルース・スプリングスティーンがコパ決勝と同日にベルナベウでコンサートを行うと発表したことで、マドリー本拠地での開催は不可能であることが明らかとなった。

　そんな中、地域3部(7部相当)に所属するセビージャ近郊のクラブ、ブレネス・バロンピエが『ツイッター』で次のような申し出を行ったことが大きな反響を呼んだという。

「こんにちは、RFEF(スペインサッカー連盟)。コパ決勝の会場が見つからないのであれば、我々の設備を提供する準備があることをお知らせしよう」

　ブレネスはセビージャ近郊に位置する人口1万人弱の小さな町で、当然ながらスタジアムもごく小さなものだ。現実的に開催はあり得ないとはいえ、クラブのユーモアがファンに好意的に受け止められたことは間違いなさそうだ。

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