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64歳でトップリーグ初優勝のラニエリ「チャンピオンになる価値がある選手達だ!」

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 FW岡崎慎司が所属するレスター・シティが2日にプレミアリーグ初優勝を決めた。クラブ公式サイトがクラウディオ・ラニエリ監督のコメントを伝えている。

 3試合を残して優勝まであと1勝としていたレスターは1日にマンチェスター・ユナイテッドと対戦し、1-1と引き分けた。だが、2位トッテナムが2日にチェルシーと引き分け以下なら優勝が決まる状況だった。逆転優勝に望みをつなげたいトッテナムは前半に2点を先行も、ロンドンのライバルクラブの優勝を阻止したいチェルシーが意地を見せ、2-2の引き分けに持ち込んだ。これにより、2試合を残してレスターとトッテナムとの勝ち点差は7となり、レスターの優勝が決定した。

「とても嬉しいよ。最高の瞬間だし、選手や会長、スタッフ、全てのサポーター、そしてレスターの街にとって本当に良かった。とても嬉しいね」

 チェルシーやユベントス、ローマなど強豪クラブを指揮した経験を持つ名将は、昨夏にナイジェル・ピアソン前監督の解任を受けて、レスターの指揮官に就任。しかし、14年7月にギリシャ代表監督に就任もわずか4か月で解任されたこと、チェルシー時代にメンバーを積極的にローテーションする起用法から「ティンカーマン(こねくり回し屋、下手な修理屋)」とも揶揄されていたことから、ラニエリ就任に疑問を抱いたサポーターも多かった。

 しかし、カップ戦の早期敗退もあってか、あまりローテーションすることなく、優勝へ導いた。64歳のラニエリ監督はフィオレンティーナでセリエB優勝や、バレンシアでカップ戦の優勝はあったが、トップリーグでのリーグタイトルは初となる。「イングランドへやってきた時は優勝なんて期待していなかった。私は現実的な男だ。毎週、毎週、選手達を成長させ、1試合1試合を勝利したいだけだった。優勝なんて大それたことそうそう考えてはいなかったんだ」と振り返った。

「ここにいる選手達は素晴らしい。集中、意志の強さ、そしてスピリットが優勝を可能にしたんだ。毎試合お互いのために彼らは戦っている、私はこれを選手達から見たかったんだ。チャンピオンになる価値がある選手達だよ」

 レスターは次節エバートンとキング・パワー・スタジアムで対戦する。ホーム最終戦で勝利し、サポーターと共に歓喜のトロフィーを掲げる。

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